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娘に託したIELTS
娘の高校留学を機に2023年4月にメルボルンに移住しました。高校卒業までの期間限定の海外暮らし、残り400日のあれこれをnoteに綴ります。
50歳からの英語学習はほどよく甘くしたほうがいい
年内にIELTSを受験しようと思っていましたが、準備不足が過ぎるため延期しました。
決してあきらめてはいません。“今はその時期ではない”と判断しまして、他の英語学習を楽しみながら続けています。
私の代わりと言ってはなんですが、11年生(高校2年生)になる娘が来月にIELTSを受けます。高校留学をして1年半が経ち、自分の英語力がどの程度伸びているかを試すにはいいタイミングかも知れません。
久しぶりに見た娘の筆跡、あの頃と変わってない
IELTSは用途に合わせて2種類あります。ひとつは英語圏での就職や移住を考えている人が英語力を証明するための『ジェネラル』、もうひとつが英語圏の大学や大学院への留学を希望する人が各大学の受験レベルに達しているか評価をする際に用いられる『アカデミック』です。
娘が受験するのは後者でライティング、リーディング、リスニング、スピーキングの全4教科、約3時間弱という長丁場の試験だそう。
はじめてのIELTSということで、娘なりの目標スコアを設定していてコツコツやっているようです。先日、リビングのテーブルで私は原稿を書き、娘は単語の暗記をしていました。
「単語ってさ、書かないと覚えられないタイプなんだよね」
娘を横目でチラッと見るともくもくとノートに書いています。オーストラリアの高校ではパソコンでの授業ですから、すっかり書くこともなくなったようです。
娘のノートを見せてもらうと、単語と同じ行にその単語を使った短い例文が書いてありました。娘いわく単語だけで覚えるよりも“言葉のつながり”として捉えたほうが、断然頭に入るそうです。
英語はすぐに伸びるもんじゃないな
1日に2ページ分を覚えたいようで、ずらっと単語が並んでいました。ひと通り書き終えてしばらくすると「頭に入っているか確認したいから、単語を読んでもらっていい?」と言われ単語のテキストを渡されました。
ページを見るとはじめましての単語がいくつもあり、今の私にはかなりハードルが高いことを実感しました。しかも発音がわからない単語にちょいちょい出くわし、そのたびに娘から「ん、それ発音が違うんじゃない?」と指摘される始末……。
つまずきながらもこの単純な作業を繰り返しているうちに、娘が小学生の頃、同じようなことをしていたことをふと思い出して懐かしい気持ちになりました。当時は英検の“でる順単語”を繰り返し書いては暗記していました。
移住したばかりの頃は、私と同じレベルだったはずなのに、今ははるかに娘のほうが上達しています。
久しぶりに娘の英語を付き合い、ぎっしり書かれた単語のノートを見てやっぱり英語はコツコツ続けないと伸びないものだとしみじみ感じました。最近、娘から学ぶことが多くなっているような気がしています。
海外生活も残すところ1年と少しですから、悔いのないように1日1日を大切に暮らします。
娘よ、気づかせてくれてありがとう。私、がんばるから。
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