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秘策【盗み聞き英会話】

娘の高校留学を機に2023年4月、メルボルンに移住しました。高校卒業までの期間限定の海外暮らし、残り429日のあれこれをnoteに綴ります。


50歳からはガチガチの英会話はしんどい

月曜日と木曜日、近所のコミュニティセンターの英会話に通っています。メルボルンに移住して半年経ったころに始めましたから、もうすぐ1年になります。英語力は伸びているかどうかはやや難しいところではありますが、後退していることはまずありません。

月曜日は中級クラス、木曜日は上級クラスになりまして、会話7割:文法3割の授業です。中国、ブラジル、韓国、フランス、ウクライナ、ウルグアイ、タイと国際色豊かで人数は10人前後でしょうか。ガチガチの語学学校ではない雰囲気が居心地よく、今の私にはちょうどいい温度感です。

英会話に行く途中で見つけた地元感満載のカフェが好き

アパートからコミュニティセンターまでトラムで行けば15分もかかりませんが、私はいつも歩いて行きます。時間にしたら40分ぐらいかかるので距離はありますが、メルボルンは通りのあちこちに美しい緑や花がありますから、歩いていてもまったく飽きません。それに朝のウォーキングって、昔から嫌いじゃないです。

いつの頃からか、コミュニティセンターに行く途中にあるカフェに立ち寄るようになりました。オーナーさんともすっかり顔なじみになり、何も言わなくてもアーモンドラテを淹れてくれる仲になりました。

そこはいかにも地元にありそうな雰囲気のこじんまりとしたカフェで、20人も入ればいっぱいになるような大きさです。私は出勤前のカフェタイムがひと息ついたタイミングで入るので、のんびりとした時間が流れています。客層はというと、近所に住んでいる仲良しマダムだったり、孫の世話を喜んで引き受けているおじいちゃんとおばあちゃん、仕事の打ち合わせをしている人などがちらほらいます。

隣に座っている人の会話を全集中で聞き取り

私がいつも座る場所は大きな長方形のテーブルひとつにイスが10客ほどあります。端の席を陣取りたいところですが、そうはいかない日もままありますが、そこで何をするかというと、お気に入りのA5サイズの赤い手帳を開いて“1日のやることリスト”を作成します。日本にいた頃より仕事量はかなり減っているので、さほどたいしてやることもないのですが、それでも長年の習慣になっているので書かない日はありません。

そしてもうひとつカフェでするのが、“盗み聞き英会話”で、隣に座っている人の話を“こっそり”聞いています。これがなかなかのリスニングの勉強になるんです。今朝は私と同じ世代のステキなマダムふたりが斜め前に座り、カフェ片手にノンストップで話をしていました。あまりの早口っぷりに会話の3割も聞き取れないんですけど、単語はじゃぶじゃぶ耳に入ってくるんです。まさに“英語のシャワー”とはこのことです。

どうかバレませんように…

盗み聞き英会話をしていて思うんですけど、断片的に会話がわかるときとそうでないときがあります。今朝のお二人は、先日行った旅行の話とおそらくエステサロンの話の2本立てで、“うんうん、わかる、わかる”っていうときと、“えっ、ごめん、もう1回言ってくれる?”ってときがあります。私も必死で聞き取ろうとしているものですから、知らず知らずのうちにやや前のめりになってしまい、慌てて座り直したり……。

この盗み聞き英会話が6割程度わかるようになったら、私の英語スキルはかなり上達している証拠。残り1年2カ月のメルボルン生活の中で、どうにかクリアできるといいんですけど。

ちょっと悪い趣味ですかね、すみません、どうぞ見逃してください。


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