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メルボルンで暮らす美容ライターがいちばん気をつけていること

娘の高校留学を機に2023年4月、メルボルンに移住しました。高校卒業までの期間限定の海外暮らし、残り436日のあれこれをnoteに綴ります。


メルボルンの春は、謎の花粉が多すぎる!

日本が秋ならオーストラリアは春。私が暮らすヴィクトリア州・メルボルンは、オーストラリア大陸の南東部にあり、他の州に比べて寒暖差がとても激しい都市です。春といっても朝の気温は10℃を下回り、日中の気温もようやく20℃を超えるようになりました。

そんな1日の気温差のせいで、先日は危うく風邪をひきそうになりました。日本から持参した風邪薬(パブロン)を早めに服用したおかげで大事にはいたらず安心していた矢先、急にはじまったのが花粉症……。一斉に花が咲き、樹々も青々として町全体が植物園のようで見る分にはとても楽しいのですが、鼻はぐしゅぐしゅしますし、目はゴロゴロとしてかゆみもあります。何の花粉かわかりませんが昨年を振り返ると、おそらくあとひと月は続くと思います。

春が始まったばかりなのに、紫外線は東京のピークレベル

寒暖差、花粉もやっかいですが、それよりもはるかに恐ろしいのが紫外線です。オーストラリア大陸上空は、紫外線を吸収する大気圏のオゾン層が薄いので、紫外線がダイレクトに降り注いでいます。私は“Sun Smart”という紫外線数値(UV Index)がわかるアプリを入れていまして、今日の最高数値は7でした。これは東京の7月の数値とほぼ同じです。春が始まったばかりですでに東京の真夏に匹敵する数値なんて……。ちなみに、本気の夏になると(12月~2月)数値が『11』(最高値が13+)まで一気にあがり、気象庁の解説によると「日中の外出はできるだけ控え、必ず長袖、日焼け止め、帽子をかぶりましょう」と警告していました。この『11』という数値、酷暑の日本であっても未だに観測されたことがありません。美容ライターという職業柄もありますが、日焼け止めは1年365日欠かさず塗っています。


移住する前からオーストラリアの紫外線についてはある程度理解していましたが、実際に暮らしてわかったことがあります。オーストラリア人の3人に2人は生涯のうちに皮膚がんと診断されることもあり、メルボルンでよく見かける壁画アートも春夏になると紫外線に関連した作品になるぐらい、国をあげて啓蒙活動に取り組んでいます。また小学校に通う子どもがいる友人に聞きましたが、児童は2時間おきに日焼け止めを塗るそうですし、学校指定の帽子をかぶって通学している姿を見かけます。

郷に入っても郷に従わない。「私は日傘をさしますから!」

こんな風にお話していると、オーストラリア人は紫外線に対してかなり感度が高いと思ってしまいますが、そうでもないところも……。実際、オーストラリア人の友人に日焼け止めについて話を聞いたところ、「ビーチに行かない日は日焼け止めなんて塗らない」というのです。私が「家でじっとしている日も窓ガラスを通って降り注ぐ紫外線から肌を守るために、日焼け止めを塗っているよ」というと、“えっ、どういうこと⁈”と言わんばかりの不思議そうな顔をしていました。

さらにもうひとつ。日本ではおなじみの日傘ですが、メルボルンではさしている人をほとんどみかけません。もともと傘をさすのが嫌いなようで、けっこうな雨が降っていても上着のフードをかぶる、もしくは気にしないですたすた歩いています。私は日本から折りたたみの日傘(UVカット率99.5%)を持参していて、どんな目で見られようともさしています。さらにいうと、UVカットカーディガン、サングラスも必須アイテムですから。

嘘だろ⁈ 今年の夏は最高気温45℃予報

昨年の夏もかなり暑かったんですが、今年は最高気温が45℃になる日もあるそうです。よっぽどの用がなければ外出することはもはやできないレベルです。もうすぐクリスマスに向けた楽しいイベントが盛りだくさんなんですが、日が落ちてからでないと厳しいかも……。

年末にオーストラリアへ旅行を計画されていらっしゃる方は、紫外線対策はもちろんですが、日中よりも夕方から夜にかけての予定を多めにしたほうがいいかも知れません。メルボルンでしたら、ナイトマーケットやナイトミュージアム、ヤラ川沿いの遊歩道でのライトアップを楽しむのもおすすめです!

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