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一時帰国の機内で、ハリーに感謝

娘の高校留学を機に2023年4月にメルボルンに移住しました。高校卒業までの期間限定の海外暮らし、残り381日のあれこれをnoteに綴ります。


1年ぶりの一時帰国、さて何をしようか?

オーストラリアの高校は4学期制で12月が学年末です。学期ごとに休みがありますが、12月中旬から1月下旬がいちばん長い夏休み。ほとんどの留学生はこの期間を利用して、それぞれの母国に一時帰国をします。

私たちも今朝、メルボルンを発ちました。このnoteは暗い機内でPCを開いて書いています。ゆっくり日本で過ごすのは1年ぶりです。

今回利用したのは、カンタス航空です。12月はチケットが高くなりますから、9月のセール時期に購入しましたが、それでもひとり2000ドル(約20万円)! ただ、昨年ジェットスターで帰国した際と同額ですから、お得といえばお得かも知れませんね。

機内で気になるファミリーを発見

隣には娘が乗っています。もちろんエコノミーで、窓際が娘、通路側が私のふたり席。後方よりでトイレまでは約2メートルといったところでしょうか。私たちの席から3つ前に行くと右手に非常口があります。

メルボルンから日本(成田)は約10時間30分のフライトです。搭乗が40分ほど遅れましたから、到着まではもう少しかかりそうです。まわりの乗客を見渡すと、日本に観光で訪れるであろう外国人の家族連れがちらほらいます。私の席の左手前方の4列シートには30代の夫婦と5歳ぐらいの男のコ、2歳ぐらいの女のコ、両サイドに座るご夫婦に挟まれて仲良くお子さんが座っています。このぐらいの時期の子どもはホントに可愛いですね。

2歳の女のコの行動に目が離せない

長時間のフライトにも関わらず、ふたりともぜんぜんぐずりません。それもそのはず、一台ずつiPadがひざの上に置かれ、楽しそうに画面をじっと見つめています。私はどんな遊びをしているのか気になって、思わず身を乗り出して覗いてみると、2歳の女のコが、塗り絵をしていました。画面を小さな指でぐるぐるなぞっているだけなのに、びっくりするぐらいに上手なキツネの絵が完成!隣にいるお母さんが、完成するたびにパチパチと手を叩いてあげるものですから、その可愛いやりとりが無限ループで続いています。暗い機内ですから目にはよくないかも知れませんが、身動きできない機内の中でよくがんばっています、えらい、えらい。

14年前の娘の光景がフラッシュバック

そんなほほえましい光景を見ていたら、娘との遠い記憶がふとよみがえりました。娘を連れてはじめて海外旅行に出かけたのは、おむつがとれた3歳。最初は慣れなくて機内の通路をうろうろ歩いたり、私のひざの上に乗ったりと大変でした。でも、回数を重ねるうちにだんだん慣れ、座席の前に用意されたオーディオで子ども向けのゲームをよくしていました。タイトルは思い出せませんが、ディズニーのゲームで、上からフルーツが落ちてきてそれをミッキーやグーフィーがキャッチするという、ものすごく単純な内容だったと思います。10年以上も前のことですが、その光景だけは今でもはっきり覚えています。

高校留学のきっかけとなったあの映画

そして、今、17歳になった娘と暗い機内の中に乗っています。隣で何をしているのかと覗いてみると彼女が大好きな映画を観ていました。

『ハリーポッターと賢者の石』

正確にはわかりませんが、娘がハリーポッターをはじめてみたのは小学校2年生ぐらいだったように思います。きっかけは日本テレビの『金曜ロードショー』でたまたまチャンネルを変えたらやっていて、何となく観てみました。私はそれほどだったんですが、娘はストーリーも世界観も釘付けとなり、以来、ずっと見続けているのです。もちろん全シリーズ制覇していますが、好きが講じて、イギリス郊外にあるハリーポッタースタジオにふたりで聖地巡礼してきましたから。

思えば、娘が海外に興味を持ったのも、英語が好きになったのも、こうして高校留学をしているのも、きっかけは、ハリーポッターにハマったことがきっかけです。魔法学校で勉強しているハリーに憧れていたんでしょうね。

子どもが大きくなることほど幸せなことはない

さきほどお話した2歳の女のコ、今はお母さんのひざの上で甘えています。ケラケラかわいい声で笑っていて、すごく幸せそう。ママは少し、いやいやかなりお疲れのように見えますが、大丈夫、これからうんと年数が経ったとき、もっと幸せな思い出になりますから。

メルボルンでの生活もあと1年。来月になれば12年生(高校3年生)です。次の進路に向けて歩きだしていますが、私からひとことだけ言わせてください。

娘よ、これからもたくさん旅をして思い出を作ろう!

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