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駐在でもない、学生でもない。私はレアな海外移住者

娘の高校留学を機に2023年4月、メルボルンに移住しました。高校卒業までの期間限定の海外暮らし、残り469日のあれこれをnoteに綴ります。


ガーディアンの移住者はなかなかのレア

日本を離れて海外で暮らしている理由って、人それぞれあります。

メルボルンは、ワーホリ、駐在、学生、親が大学生(院生)で子ども同伴の方などいろいろいらっしゃいますが、私のようにガーディアンで来られている方は、それほど多くありません。1年半住んでいますが、私とまったく同じケースで移住された日本人はひとりしか知りません(ちなみにその方はお子さんが小学生なので私とまったく同じではありません)。

つまり、私はレアケースの移住者です。

夜はやや物騒なビーチエリア。しかし、住んじゃえば都

メルボルンは、日本人が多く住んでいるエリアがあり、そこには日本人学校があったり、駐在の方が多く住んでいるようです。

私はそのエリア外なので、駐在の方もいませんし、日本人学校もありません。意図的に選んだワケではありませんが、公立高校では学校から3キロ以内に住むというルールがあるので住めるエリアが限定されます。ビーチエリアなので日中はご機嫌ですが、日が暮れるとややものものしい雰囲気に包まれます。なので、夜ひとり歩きなんてできません。閑静な住宅街とは言えませんが、住めば都、私はこの場所が大好きです。

駐在で来ている若いママとお茶するチャンス到来!

昨日、メルボルンで知り合った日本人の方とお茶をしました。私よりもおそらく20歳は離れていそうな若いママ二人。未就学のお子さん、小学生を連れてやってきたどちらも駐在のファミリーです。

駐在の方と知りあうチャンスというのがそもそも少ないですし、年齢が離れているのでどんな会話をすればいいのか少し考えましたが、席につくと二人ともお話が上手なので安心しました。子育て真っ最中なので、今通っている小学校こと、習いごと、帰国してからの中学校のことなどを思案されていて、日本の教育についてあれこれリサーチしているようです。お子さんを一生懸命育てている姿がとても眩しく、キラキラ輝いていました。そんな会話を聞きながら、私、ふと思いました。“高校留学の帯同ってやっぱ、レアだな”。

レアな移住者は自分で人の輪を広げないと孤独に襲われる

今では笑い話になりますが、移住して三か月ぐらいはホントにしんどかったです。英語も自信ありませんし、知り合いもろくにいませんでした。娘は高校の友だちとほぼ毎日遊んでいましたから、小さなアパートでひとり、小さくなっていました。思考まで小さくなり、ストレスからか胃腸炎になりましたし、若干、いやいや、かなり情緒不安定でした。

そんな自分が嫌になり、“このままじゃ、アタシ、ダメになるわ……”と悟った瞬間スイッチがピっと入り、思いつくままに行動しました。高校のイベントに参加し、ボランティア活動に加わり、近所のカフェに毎日通いなじみの客となり、近くのコミュニティセンターで開催される英会話クラスに参加するなど、とにかく人の輪を広げました。結果、日本人、外国人など国籍問わず、いろんな方と出会うことができました。

レアなケースで海外暮らしをしている分、待っていても誰も私のことを見つけてくれません。私から大きく手を振って声をかけないと、私のことを誰も気づいてくれないのです。

メルボルンでの暮らしは日常のようで非日常

今日、日本からメルボルンに遊びにきていらっしゃる、私より少し年上の日本人ご夫婦の方とお茶をしました。奥さまはお子さんが4歳ぐらいの頃、オーストラリアに二人で親子移住を5年ほどされたそうで、懐かしそうに当時のことを話してくれました。子育てをしながらご大学生として2人暮らしをしたそうです。今で言うところの『学び直し』。かなりの先取りの考え方ですね。会話の中で、「大変だったけれど、あの頃は本当に楽しかったですね」と、目を細めて笑っていました。

“娘と過ごしたメルボルンの3年間は本当に楽しかった”。

私もきっと、今日のこの日を思い出すときがくるでしょう。

今、このメルボルンにいる時間は日常ですが、非日常です。期間限定だからこそ、1日を大切に過ごしています。

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