ららぽーとの中心で、「きつい」と叫ぶ
福岡ららぽーとには、４階に陸上トラックが設けられている。
水曜日、会社の休みを利用して、ららぽーとの競技場に来る。目的は、体力・筋力向上。
自宅から準備運動を兼ねて１５分ほど歩いてやってくる。トラックは人工芝とラバーで作られているので、走りやすく、足への負担も少ない。こんなに素敵なトラックなのに人がいない。僕専用のトラック。それも無料。こんな素敵なことはない。
軽くストレッチをした後、１００メートルほどの直線コースを軽く走る。
軽く、軽く走る。
１本走った後、少し休憩し、折り返しの２本目を走る。
４本目になると、だんだんつらくなる。
７本目、少し意識して走ったら、心臓が痛くなった。
「きつい」
心臓に脂肪が巻き付いているよう。
あるいは錆びついてギシギシ音を立てているよう。
倒れこんで、ららぽーとの中心で青い空に向かって「きつい」と叫んでしまいそう。
ああ、十代ならば、叫ぶこともかっこいいかもしれないが、還暦間際の親父が叫ぶと救急車を呼ばれてしまう。
８本目はスピードを押さえながら走りおえ、軽くストレッチ。
ストレッチで少し休んだ後、１０本目の時には、少しスピードが上がった気がする。
汗をかくほどの運動量ではないけど、これ以上はやめておく。
起業後、６年を過ぎてすっかりなまってしまった体を、先日から少しづつ動かすようになった。
錆と一緒に崩れるか、錆を落として光を取り戻せるか・・・
あっ、頭の方の光ではありません。
