4/26 永訣
1週間ほど前、義理の妹が44歳の若さで急逝した
彼女を看取った病院からの帰り、
公園の桜が風に散っており、まるで妹の死を待っていたかのようだった
弟しかいなかった私にとって初めての妹
夫となる人に、妹がいると聞いたとき
とても嬉しかったことを思い出した
2人でたくさん楽しいことをこれからする予定だったし、老後は夫と3人で暮らすつもりでいたから、いなくなってしまったなんて、いろんなことが、崩れ落ちた感じだった
激動の40歳代だなぁ、、、そういう年代なんだろうけれど。
やっと落ち着いてきて、家族で楽しもうと言う時に、何故こんなことになったのだろう。
今は自粛自粛で、皆、辛抱のときでもあり
県外に引っ越した息子はおばの葬式に参列できなかった
こっそり連れてこようかと何度も思ったけれど
今、辛抱しているのは私たちだけじゃないし
たった今この数ヶ月、息子に会えないことなど
娘を失った義両親の想いに比べたら大したことはない
そして、命よりも大切なものはないと身に染みてわかる今だからこそ
落ち着けば、必ず会えるのだから
体温計もマスクも風邪薬も持たせなかったと後悔したけれど、、、
こんな折、桃ちゃんから、マスクがたくさん届いて、、、
亡くなる前に家族のためにと頼んでおいてくれたようで、、、
昨日、息子への荷物の中に入れて送ることができた
家族思いの義妹は、逝くのが早過ぎたけれど
でも彼女なりに、『今だ』と思ったのか
だって本当に、今でなければ
こんな風に見送ることもできない不思議なタイミングで、家族を悲しませても、悩ませることなく
彼女は足早に逝ってしまった
生まれつきの病気と二人連れの人生は
さぞかし辛かったかなとも思うけれど
能の仕舞いやお茶にと
その道を極め、
いつもいつも姿勢良く凛とした彼女の姿を見れば
けして、辛いだけではなかったはず、と
そして、同じ職場で働いた方々からもたくさんのお悔やみをいただき、いつも笑顔で頑張っていたと、、、
たくさんのお悔やみの言葉や心遣いをいただくたびに、そして安らかな寝顔を見れば、それが彼女の人生の鏡
たくさんの人に愛された桃ちゃん
思うように動けない体など俗世に残して
光の速さで、行きたいところへ
自由に、春風と共に駆け回りたくなったんだね、きっと。