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5月31日〜涙の決意〜

2021年5月31日。
ステージ4の癌で闘病中だった祖母が亡くなった。

当時はコロナ禍で立ち入り制限もあったので立ち会えず、母からの電話でその知らせを聞き、11歳離れた妹の前で泣き崩れた。
そこから嵐のように慌ただしく、葬儀の準備だったり親戚に電話をかけたり、色々していた。

本当に辛かったのは父なのに、私は何度も取り乱して泣いていた。
妹はそれをただただ隣で見ていて、「自分がしっかりしないと」という気持ちが強くて泣けなかったという。

私は生まれつき、発達障害と精神疾患がある。
両親が共働きだったこともあり、よく面倒を見てくれたのは祖父母だった。いわば、私はおじいちゃん、おばあちゃん子である。
インスタントラーメンを作ったり、落花生やスルメをおやつに一緒に相撲を見たり、色んな思い出がある。
でも私が大人になっていくにつれ、そういう機会も少なくなっていった。

今でも祖母が亡くなった5月31日を迎えると、思い出して泣いてしまったり、急に胸が苦しくなったりする事がある。
私はその1年後母親になったが、未だに苦しい思いは止まらない。
それでも、天国にいる祖母に対して何か出来ないかと考えたら、やはり自分の曲を作るしかないと思った。

1番、聴きたかっただろうなと。
1番、応援してくれてたんだろうなと。

思い返しても仕方ないことだけど、何を言われても私は音を紡いでいきたいと思う。

出棺前に涙ながらに話した一言が
「自分らしく生きるから。泥臭く生きるから」
それも胸に、今ある音楽活動で生まれた関係やご縁を大切にしていきたい。

でも、せめて一つ叶うのであればあなたに会いたい。
話がしたい。

ただ、それだけ。

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