天河神社 旅の話その9 観月祭2
外での儀式が始まりました。
私たちが座ったのは正面近くに火がある場所で左手に柿坂神酒之祐さん、右手には神様の拝殿。
神酒之祐さんが明かりを消すように持っている竿であれこれ指示を出して儀式はスタート。
向かいの席の方たちが法螺貝を吹きます。
2つの松明で点火されます。
ここでハプニング。
風に煽られて煙が私たちの方へ向かって来ました。数秒間はゲホゲホしちゃって大変でした。祓われたってことかな。
そのうち炎が上がり煙は来なくなりました。
炎って原始的で生き物のようで見飽きません。芸術は爆発だー!
神酒之祐さんの指示に従って儀式は進行します。
儀式の中で、お気持ちを長い祝詞に変換したようなお話があって、響く音の心地よさにすっかり聴き惚れていました。
途中で火に木札を焚べる行事がありました。最初はご招待の方々で、そのうち神酒之祐さんが「そっちの列から誰か」と任意の代表を募りました。私の側に聞かれたので「はい!」って言いたかったけど新参者としてちょっと遠慮の気持ちがあって一呼吸置いたところ誰かが名乗り出てやりに行きました。
(私は子供の頃は発育が悪く小さくて列の先頭だったので代表に選ばれやすかったし、本質的にこういうのが好きなんです。成長に従って遠慮というものを学びました)
あーら、残念。まいっか。と思っていたら、しばらくして再度「誰か」と言われたので迷わず「はい!」と立ちました(笑)
木札をいただいて振り向いて火に入れようとしたら、後ろから神酒之祐さんが「それじゃダメなの」
へっ???
竿の動く感じで、どうやら私は私のいた側から火に焚べる作法だったようです。(最終的にはみんな順番に木札をもらって投げ込みをやりました。)
儀式がつつがなく終わると、参加者は前へ行ってお供えした水をいただきます。月を映したお水です。
私と良重さんはのんびり後の方でいいよねーって感じで待ってからお水をいただきました。
アナウンスでは「お団子と葛アイスがありますのでどうぞ」と言っていたので、もらいに行ったらもうどこにもない。
巫女さんに尋ねると「お待ちください」って取りに行ってくれましたが、しばらくもどって来ません。
そのうち会はお開きになって、参加者の方は次々に神酒之祐さんのところにやって来て列をなし、お話をしたり写真を撮ったりしています。
待った甲斐があって、甘味をいただきました。
列もはけたところで、私も神酒之祐さんと握手して、記念撮影させていただきました。
儀式では見えなかったお月様が見たいけど、方角がわからない。
そのうち拝殿へまた上がってみて、役行者堂側の空を見たら「あったー!」
綺麗なお月様が見えました。
初めて参加して最高に味わった観月祭。ありがとうございました!
天河神社編はほぼ終わり。
翌日は伊勢神宮に寄って帰ったので、あと1つ書いて旅のお話を終了します。
続く