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歯の匠

1月から通い続けて、ついに歯の被せ物が入った〜!
といっても1本だけ治療していたわけではなく、途中他の歯が痛み出して検査したりして紆余曲折だったのですが、なんとか所定の場所に収まりました。
武田先生は被せる前に、私の歯型三段階(削る前、削った状態、完了目標)を並べて説明してくれました。

最初の予定では、樹脂の土台を入れて落ち着いたらセラミックを被せることになっていました。
ところが、長々丁寧にやっていただいた歯根治療を終えても、歯茎の中の痛みがなかなか治らず、時間がかかっていました。

そこで先生は方針を変えて何かあったら外して処置できるように、土台と一体型の硬質レジンを入れて経過を見ることにしました。
しばらくこれでいけるし、落ち着いたら調整してセラミックを被せることもできるからだそうです。
解説が終わり、なんだか白い平茸みたいな被せ物が入りました。

これで完了なら良いのですが、噛み合わせの上の歯が下がって来て隙間がなくて、現状被せ物を取った状態なのでその処置と、今回被せた歯の隣の歯が噛み合わせの影響で欠けているので修復と、もうしばらく通うことになります。

歯が入ってからも、咀嚼について先生が解説してくれます。
人間の歯は上下に噛むのには強く出来ているけれど横に対しては弱いそうです。
先生は模型を持って来て動かして「糸切り歯が最後まで接している状態でこうやって噛む。その時奥歯は隙間ができる。これは内側から外側(の動き)だけどね。実際は外側から内側……一緒だけどね。」(馬が草をはんでいるのを想像した私)
次に私の元々の歯型だとこんな風にうまく動かないんだとやって見せます。

治療室は先生の熱意と私の好奇心がいい具合に響き合っていました。
私、先生は歯のオタクに違いないと思ったけど、これからは「歯の匠」と呼ばせていただきます(頭の中で)。

受付で帰る間際に91歳のおばあちゃまが杖をついてご家族といらっしゃいました。
そして私のTシャツの英語を見て「なんて書いてあるか調べる」と言い出したので、90代でもそんな意欲があるってすごいなと思いました。
(まだまだ私ものびしろがあるだろう、きっと)なぜか歯医者で勇気をもらって来たのでした。

花園稲荷と花園神社で経過報告

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仲谷まどか
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