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茅ヶ崎の講演会1 山田征さん
9日に山田征さんと山川亜希子さんの講演会がありました。
会場は中海岸デンタルクリニック内の「湘南・茅ヶ崎癒しのヒーリングスペース」です。
主催の宮地さんにはスピリットダンスを通じて長年お世話になっています。
お二人の講演会をやることになった時は、どのくらい集まるかしらなんておっしゃっていましたけど、どんどん征さんと亜希子さんのファンが集まり、早くからキャンセル待ちが出る大人気状態でした。
私は少し早く茅ヶ崎駅について歩き出すとすぐスタッフの森本さんに会い、三澤さんにも出会し、久美子さんも合流して迷うことなくたどり着けました。
会場はすでに椅子が並べられてありました。素敵な絵や書画が飾られています。
ダンボールで運ばれてきたたくさん種類がある征さんの本と、亜希子さんが持参した文庫本たちの脇に私もスピリットダンスの本を置いてスタンバイ。
講演会の中では、白鳥哲監督の映画『LAST HOPE』制作に山田征さんの著書『光と影のやさしいお話』(ナチュラルスピリット)が寄与したというお話がありました。
賛同者とか組織力ではなく何事も一人の情熱から物事ははじまります。反響は結果であり、最初の凛とした思いが信念となり行動になって、周囲に広がっていくのです。
木を植える話もありました。大木に育つまで長い月日がかかり、途中どうなるかなんてわからない。
それでも無心に伸び続ける草木のように、巡る季節に咲く花のように、自然は人間に要求せず生命を紡いでいます。今日は酸素を多めに出しましょうか?なんて聞いてきません。
きっと自然のリズムにゆだねて生きるほどストレスフルなものはないでしょう。部屋の中でも日光浴は気持ち良いですよね。
人間社会の方が不自然で恣意的で利己的なのだけど、それすら(自分たちのやったことは返ってくるのだよ)と言わんばかりに豊かさが失われ荒れてゆく地球です。
問題だらけの世界をどうしたらいいのか、答えを求めている人も少なくありません。
征さんや亜希子さんなら知っている?さあ、どうでしょうか。講演会はノウハウを教えるものではなく、イベントタイトルにあるように「私たちはどう歩いてきたのか そして今…」です。
征さんも亜希子さんも生い立ちからご自身の歩みを語ってくれました。
「戦争を知っている」というのは、空襲・疎開・暮らしの大変さ・当時の政府や社会がどんな風だったのかを肌で知っているということです。
2回に分けてちょっとした所感を書きたいと思います。
まずは、征さん。自然環境を守るために、有機農業やエネルギー問題環境破壊問題の講演など、できることを率先して行っている方です。他にもいろんな活動をしています。(編み物が好きで、帽子を作って販売していた時期もあったのですね。)
私が初めて征さんにお会いしたのは、けやき美術館でのお話会でした。
笑みを浮かべた静かな語りの中に強い芯があって、生きてきた軌跡が燻銀のように輝いていました。
それは今でも変わりません。
征さんは亜希子さんより5歳年上で、現在は山梨で自給自足をし電気も携帯もなしの独特な暮らし方です。連絡は固定電話かお手紙です。
でもつながっている仲間がいるから孤独ではありません。むしろ自然と人と両方の豊かさに満ちている生き方と言えるでしょう。
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私が征さんのお話の中で、とても共感した言葉があります。
『決まりごとを作るほど違反者が出る。例えば、信号機があるから、誰も来ないような状況でも守らないと罪悪感が出る。』
征さんらしい見解です。
便利になるほど不自由になることを私も知っています。
たとえば、自分のスマホなのに顔を見せないと開かないとか、自分の口座やカードなのに番号を送って本人確認するとか正直アホらしいって私は感じます。(それでいてサービス品質向上のためとこちらの行動履歴は集めまくり)
危険だ!危険だ!犯罪防止だ!安全のために!と言って、問題なくやっているほとんどの人を厳格ルールに巻き込んで何が便利で楽しいのだろう?
誰が幸せになるのだろう。
例えば階段だけのところにスロープをつけるとかそういう親切な取り組みもあります。
不自由な人に合わせる優しさは重要だと思う一方で、近所のスーパーの支払い機で、耳が遠い高齢者のために音声ガイドを大きくしたので、音が大きすぎて毎回のけぞっている私がいます。(画面に表示あるやん)
全員に正しく平等って無理があるんですよね。みんな違うから。
それに機械に人間が合わせるって変だと思う。
AIから正しい答えを引き出す質問の仕方とか、知らんがな。だって割と目配せテレパシーで、説明しなくても人間のコミュニケーションは足りるんだから。
ちょっと脱線しました。
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イベントが終わってから、征さん亜希子さん会場を提供してくださった中海岸デンタルクリニックの先生とスタッフで懇親会をしました。テーマが「私たちはどう歩いてきたのか」だったからなのか、征さんは昔の写真をまとめたアルバムを私たちに見せてくださったんです。それがまあ、体操をやりたくてクラブを立ち上げた頃の女学生の征さんが素晴らしく健康美人。逆立ちしたり180度開脚したり、柔軟性が凄いんです。
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体が資本と言いますが、給食を何往復も自転車で運べるだけの丈夫な体を持って生まれてきたのですね。(実際昔の人は生活用品が重かったし、人力で運ぶことも多く、とっても力持ちでした)
征さんのおそれを知らない生き方は、(では私ならば何を可能にできるだろうか)と自らに問うような機会になりました。
ありがとうございます。
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