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カリグラフィーやってみたいけど、特殊な道具がいるんでしょ?その辺で買える?という疑問にお応えします

こんにちは、あなたとブラックレターを楽しみたいカリグラファー、前西マディです。

前回はブラックレターとはどんなものかというサワリをお話ししました。
私の作例で恐縮ですが大体の雰囲気を掴んでもらえたかな?と思います。

さて、ブラックレターにはどんな印象を持たれたでしょう?
「カッコいい」と思ってもらえたらバンザイです。
「なんかヤンキーっぽい」と引いてしまった人もいるでしょう。10年前の私です。

「書くの難しそう〜!」そう感じる人が一番多いんじゃないでしょうか。
なんだか入り組んでいて、スッとかける気がしませんよね。

でも、大丈夫です!
順を追って説明を辿れば、必ず誰でも書けるようになります(ニッコリ)
さらに自己アレンジもブリブリに…と、つい先走りそうになりますが
まずは必要なモノを説明しますね。

難しそうな専門用具は後から買えばいい

一般的なカリグラフィーでは、まず「ニブ」と呼ばれる金属製のペン先とそれを差し込んで使うためのペン軸を用意します。

ニブとペン軸 メーカーも品種もめちゃくちゃ多い

都市部の大きな画材店か文房具店になければ、カリグラフィー専門店のオンラインショップを利用するのが近道かと思います。

ですが、そこまでのステップが億劫でやる気が萎えてしまう…ついメンドクサさが先に立つ時ってありますよね。私モノグサなので非常によくわかります。
そこで当記事でおすすめするのは「パラレルペン」です。


入手直後のハイテンションで手当たり次第に書いていた頃。スペルミスが笑いを誘います。

「パイロット パラレルペン」は、万年筆でおなじみパイロット社が出しているカートリッジタイプのペンです。
少し大きな文房具屋さんなら置いていますし、値段も千円台と手ごろ。太さの種類も⒈5〜6ミリと豊富です。

2025年2月現在、税抜き価格で1200円でした

もちろん全種揃える必要はありません。
まず一本から……最初は黄緑キャップの⒊8ミリ幅がおすすめです。

パラレルペンで気軽に入門してから、改めて本格的なニブとペン軸を買い足してオーソドックスなカリグラフィーに取り組むのも良いと思います。

さらにパラレルペンの良さは手入れのラクなところ。
正統派カリグラフィーの道具の、使うたび洗って乾かすステップは時として書く者を苦しめます…前述の通り超モノグサな私はどれだけペン軸をサビでダメにしたことか…。
パラレルペンは普通のペンと同様、キャップをキュッ、で終わりです。素晴らしい!

きっかけになったインク沼住人の方々

そもそもレッスンプロではない私がなぜNoteでノウハウを公開しだしたかというと、イベントでの会話がきっかけです。

文具雑貨イベントでカリグラフィーのデモンストレーションをしていたら
「興味あります、YouTubeとかで発信してないんですか?」と話しかけられるシーンが何度かありました。

それまでにも周囲から教えて欲しいと言われることはありましたが
教えるための資格を取ってないのでムリ、と言ってきました。
※カリグラフィーは国家資格はないですが民間の大規模協会により教えるための資格が設定されています。諸文化やスポーツと同様、相応の知識と技術・経験に基づいた対応力が必要とされます

イベントに来る人は文房具好きさんが多くて、インク沼の人なんておうちに大量のインクコレクションがあるそうなんですね。
「増える一方で、収納するとこに困ってて〜」と皆さん口々に仰います。
「インク消費できるしカリグラフィー興味あるんですけどね…」
ただ、実際に始めるのはハードル高いんだとか。
まぁ確かにそうですよね。
ブームでお教室が増えたのはいいんですが選ぶのも一苦労だし、独学では限界ありますもん…(経験済み)

伝授はできないけど共有なら!

イベントが終わってふと思いました。
“パラレルペンで書くブラックレターならお手軽だし、インクをめちゃくちゃ消費できていいかも”
そして閃きました。
“前から気になってたNoteに書いてみようか”

10年近く大量に書き続けてきたブラックレターの面白さ。
レクチャーというより、シェアならできるかも!

元々パラレルペンの書き方を教わった、大阪のanzy先生こと
信谷香奈恵先生に相談したところ「ゴシックぜひぜひ広めましょう」と応援して下さり…(感謝のナミダ)ここに公開、となったわけです。
※正統派の美しいゴシック体カリグラフィーを一から丁寧に習いたい方は信谷先生のオンラインレッスンおすすめ!


本記事では、より簡単に!お手軽に!
「パラレルペンで書くブラックレター・カリグラフィー」を発信していきます。

【今日のまとめ】

・パイロットパラレルペン3.8ミリで書こう
・とりあえずそれ一本あれば大丈夫

⭐︎次回は用紙についてお話ししま〜す!


 







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