ティアレの花言葉「私はあまりに幸福です」
ハワイが好きな理由として「風」を上げる人は多いと思う。空港に降り立ち、無事入国審査を終えて外に出た瞬間にサーっと抜けていくあの乾いた風。
その風の心地良さは一体何なのだろう。日本で感じる風とは少し違っていて、サーっと近寄って来ては体の周りをくるっと一周してまた抜けていくような優しいあの風。
ハワイのデザイナーさんの手で作られた服はコットン生地が使われていることが多く、その理由は着て散歩をしてみるとよく分かる。服と体の間に風が入り込んで抜けていくその感覚がとてもとても気持ちいい・・
そんな風に甘いお花の香りやココナッツの香りが乗っているのもハワイの特徴だと思う。お花の香りは街中にたくさん咲いている木々から、そしてココナッツの香りはおそらく旅人やサーファーが使っているサンオイルや日焼け止めなのだろうか・・？このブレンドされた香りを吸い込むと、ああハワイにいるんだなと実感できる。
今回ハワイに到着し、ホテルで早々に荷ほどきを終わらせた私はコットン生地の軽い服に着替えて早速散歩に出かけた。
カラカラに乾いた道にヤシの木の陰がゆっくり揺れて、頭上からは懐かしい懐かしいハワイの鳥の声がする（この鳥の名前は何なのだろう？）。私の踊る心とヤシの木の間を優しい風が抜けていく。
やっとこの場所に来ることができた・・そう思って歩き始めたときに目に止まったのは、この白い花。
プルメリアに似たしっとりした質感の花びらがくるっと一周咲いたとっても可愛いお花。そっと香ってみるとびっくりするくらいの良い香り・・！世界中の高級な香水の香り成分を分解していくと全てのこの香りに行きつくのではないだろうかと思うほどの、強く高貴な香り。この小さなお花の一体どこからこんなにもはっきりとした香りが漂っているのだろう・・？
そのお花を見つけたのは少し古びた建物のちょっとした生垣。きっとそこまで愛でられて育てられているわけではない。。一瞬、この手の中にそのお花を・・とよぎったが、そんなことはしてはいけないとすぐに気持ちが改まるほどの高貴な香りだった。
調べてみるとそのお花はティアレという名前で、タヒチやハワイで多く見られることが分かった。ハワイの国有種はHawaiian Tiare Nanuという名前でナーヌと呼ばれるそう。
花言葉は「私はあまりに幸福です」
なんて素敵なの・・！！
ハワイではレイやクラウンにしてお花を身に付けたり贈り合う習慣があるが、このティアレもレイにしたり、時には耳飾りにしていたんだそう。耳元にこのお花を挿していたらきっとふとした瞬間に良い香りにうっとりするのだろうな・・
通常ティアレの花びらは6-7枚。けれどたまに8枚のものもあるようで、その特別なティアレに出会うことができたら幸せが訪れると言われているんだそう！
花から知るハワイもとっても楽しい♬
今回もお読みいただきありがとうございました。Mahalo !
Madoka