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朝がくるということ

毎日の生活の中の「朝」というと、私はどのようなイメージを持っているだろう。

カーテンを開けて「今日は晴れてるな、洗濯機まわそう」「今日も雨か、傘持って出ないと」と、生活の中の一部としてサラッと過ぎていってしまう、毎日の朝。


そんな私もハワイにいるとなぜか「朝の時間」がとても特別なものになる。それはなぜなのか、InstagramにUPしたハワイで過ごした朝の様子をぼぅっと眺めながら考えてみた。

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ハワイに恋して早いもので10年近く。OL時代も年に1回はハワイへ、辞めてフリーランスとして仕事をするようになってからは年に2回は滞在していた。


そうそう、少し話が逸れてしまうけど、ハワイは比較的どこにでもWi-FiがあってPCとスマホがあればどこにいても発信ができるし、日本との時差も絶妙にバランスが良く、国内にいる状況とさほど変わりなく物事を進めることができてしまう。

以前はジュエリー制作の講師や女性ホルモンバランスプランナーとして企業でセミナーなどもしていたが、ワイキキビーチすぐのスターバックスでボードを壁に立てかけたサーファーの隣で講座募集の案内メールを送ったり、クアロアランチの山の麓で企業に返信をしたりしていた。生徒さんや企業の担当さんからは「今ハワイですか?」ってよくメールやLINEの冒頭に書かれていたな。


28歳で会社を辞めて33歳で出産をするまでの約4年間は1年に2回、1週間ほど滞在していた。

感覚としてはいつも「次のハワイ渡航を待っている自分」だったように思う。あと1ヶ月で次の滞在だな、それまでこれを頑張ろうといったような。

渡航の数日前になると気持ちがドキドキしてしまって朝早く目を覚ましていた。そう、遠足の前の日の子供のように。

それは今回の滞在でも同じだった。気持ちがワクワクしてしまって、自然と朝早く目が覚めてしまう。

これこそ生きる充実感だよなぁと、窓を開けてコーヒーを淹れながら久しぶりの「ハワイを待つ朝」を体験し思うのだった。


こんな朝を人生の中で一日でも多く、
生きたいと思った。



ハワイで過ごす時間はどの瞬間を切り取っても好きで溢れている。海が一番綺麗なブルーになる午前中も、お花の香りが乗った風がビーチサイドから通りまで吹き抜けて、木陰で海上がりのサーファーが微睡む午後の時間も。

その中でも私はハワイの朝が特に好きだ。

夜は明日も晴れますようにと願いながら少し冷たい清潔なベッドに滑り込み、いつもとは違う枕の感触に日常ではないこの場所を感じながら朝を待つ。

そして海の予感とともに目を覚ましたとき、ああここはハワイなのだと胸を高鳴らせ、そっとカーテンを開ける・・

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目に飛び込んでくる水平線。
こんなにも綺麗な世界があるのかと毎朝感動を更新する。


今回の滞在では毎朝6時半頃に起きて、備え付けのコーヒーメーカーから香ってくるいい香りに包まれながら色付く海を眺めていた。

7時半には部屋を出て朝の散歩を始める。

大きな月に見守られながら夜の間に大地の栄養を吸収したみずみずしい空気。その空気にどっぷりと一晩馴染んだ花の香り。その特別な空気がしっとりとしたミストになって早起きな街を包む。その質感を感じながら歩く朝の散歩は格別・・

そんなまだ半分夢の中にいるような朝のハワイを、途中で買ったコーヒーを片手にゆっくり歩きながら深呼吸。

散歩の途中、見上げた空に虹色のアーチを発見した時の感動といったら言葉にならない。

大地の恵みを含んだ朝の空気。花々の香り。そして空には7色の色。まるでハワイのエッセンスを濃厚に詰め込んだスムージーのような朝。

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今回の滞在では、8時のオープンを目掛けてマノアにあるワイオリ・キッチン&ベイクショップに向かった。

驚いたのは、8時少し前に到着したにも関わらずたくさんの人がオープンを待っていたこと。

ハワイは土曜日の朝。ローカルの方だろうなぁと思うご夫婦や家族連れが本や新聞片手に待っているのだ。

休日の朝、家族で出かけ気持ちが良いカフェで時間を過ごす。
そのために早い時間から車を運転して来るのだろう。駐車場には次々と車が入ってきた。


気持ち良い風と山から流れてくるミストのような朝の空気、そして鳥たちの声。

その中で一日をスタートする。気持ち良い朝にするために起きてすぐ動く。そんな朝への積極性と元気さに私はとても刺激を受けた。


私は、、時計代りに流しっぱなしにしたニュースを片耳に過ごしていないか。
できるだけ簡単に、素早く朝ごはんを済ませようとしていないか。
そう自問自答した。


朝からみんなで車に乗って出かけ、パパとママが美味しいコーヒーににっこりするのを見ながら食べた朝ごはんの風景を、きっとこのローカルの子どもたちはずっと覚えているのだろう。

そして、いつかきっと、その朝の幸せの記憶を
自分の子どもたちへと繋げていくのだろう。


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朝がくるということ。

それは心震わせる一日がまた新しく始まるということ。

大事な大事なはじまりの時間だということ。

どのような過ごし方をしていても、大地は空気を浄化し、また私たちに送ってくれているということ。

そんな朝の時間を自ら充実させ、自然の中で気持ちよく過ごしている人たちがいるということ。

私にとってハワイの朝はそんな大事なことを思い出させてくれ、そしてこれから大事にしたいことを確認させてくれる。





今回もお読みいただきありがとうございます。

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