Hawaiiに向かう飛行機の中で「応援」について考えた
※2021年コロナ渦での渡航ブログです
前回の投稿では出発前の羽田空港での体験を書いてみました。
これまでにない体験をしながら乗り込んだJALの機内。
サクサク進む搭乗やガラガラの機内に少し不思議な感覚を持ちながらも、
自分の席に無事落ち着いて機内のあの独特の音楽やアナウンスを聞いているといよいよ心が踊ってきます。
思えば1ヶ月前、ハワイに行くことを決めてここまで準備を進めてきたこと。
慣れない手続きや書類たちに戸惑いながらもどこかで止まることなくここまで順調に進めてくることができたこと、
そしてついに出発の機内に座っている自分、
こうして一人で行かせてくれる旦那さんに静かに心の中でありがとうを送ったのでした。
飛行機はあっという間に動き出し、本当に行くんだなあ・・
とぼうっと思っているうちに少し眠ってしまっていた。
大変!寝てしまったとハッとして咄嗟に隣を確認する。
・・そうか、今隣に息子はいないんだ。
息子が生まれてもう少しで2年。
その間一人で過ごす時間はほとんどなく、外出先ではいつも隣にベビーカーがあって、そんな自分が当たり前になっていた。
途端に今一人でいることを実感し、心がぎゅっとなるような、寂しさのような・・戸惑いのような気持ちを感じながらも、
母親になったって状況がどうなったって、
私たちの基本はいつもこうして自分という最小単位からなのだなよなぁと、当たり前のことを改めて思う。
こうして夢を信じて送り出してくれ、自分の時間という最大のギフトと最大の応援を行動で示してくれる主人への感謝。
こんな風に信じてくれる人がいるから
私は自分のことを諦める理由がいつもこれっぽっちも見当たらない。
主人も好きなことを仕事にしている。
時に大変そうな時も、その姿からは悲壮感は微塵もなく活力を感じる。
我慢ではなく奮闘してる。夢を追っている。
その姿は青春そのものに、私の目には映っている。
我慢ではなく奮闘している姿は、本人の意思とは関係なく周囲の人の背中を押し、解放するのだと思う。
私も、夢を追ってもいい。追ってみたい。そう自然と思わせてくれることはどんな応援の言葉よりも行動を促すのではないかと思う。
主人も夢を持って好きなことにトライしているからこそ、私も夢を持つことに罪悪感が生まれない。
いつか息子が自分の夢を持ったとき、
今日の私と同じように思ってくれたらいいなぁと思う。
夢を追ってもいいんだ、って。
私たちが自分の人生を楽しんでいたら子どもも真っ直ぐに、
親に遠慮することも罪悪感を抱くこともなく
自分が好きなことで夢中になれるのではと思う。
息子が自分の夢を教えてくれたときには、
今日主人がが私にしてくれたように、その夢を一緒に見て応援しよう。
いつも一番近くで信じて大きく見守る一番の味方でいよう。
・・・ハワイに向かう機内で「家族の夢を応援すること」を深く考える日がくるなんてね。
ハワイ行きの飛行機に初めて乗ったのは25歳のまだ何もない頃。
自分の人生の駒も先に進んでいることを感じた。
そんなことをゆっくり考える時間がぽっかりとできるのも
一人旅の醍醐味なのかもしれない。
日々の中で忙殺されていく大事なことをシンプルに考えることができるのは、飛行機の中のマジックだろうか。
大事な気付きはいつも移動中に起きる気がする。
これも私が旅が大好きな理由。
いよいよ飛び立つ瞬間。どんどん加速して機体が傾き始める。
ふわっとした浮遊感と同時に足元が浮く感覚がする。
滑走路の灯りがどんどん離れて遠くに夜景が浮かんでくる。
なんて綺麗なんだろう・・
この場所に大事な人がたくさんいるんだ。
こんなにもたくさんの人が集まっているこの広い場所で
そうすることを自分たちで選択し、
目と目を合わせて気持ちを伝え合い、
一緒に毎日を過ごしている人たちがいる。
そんな奇跡を思う。
東京も、大好きな場所。
そしてこれから向かうハワイも心から大好きな場所。
いつからこんなにも大切な場所が広がっていたのだろう・・と、
どちらでの毎日も心から楽しむ人生に妥協はしたくないし、
幸せを諦める必要もないんだよなあとポジティブな決心が広がっていく。
そんな自分の心の元気さに嬉しくなった。
そんなことを考えながら1時間半ほどが経った頃、機内食がサーブされた。
機内食が終わるとコーヒーやお茶を持ってきてくれて、ブランケットは足りているか寒くないか、などCAさんが気遣ってくれる。
次第に機内が暗くなり夜のモードになっていく。
読書灯が所々灯る機内は安心感と平和な空気が優しく広がっていて、
私はなぜかその空間に底なしの開放感を感じていた。
私たちはいつからでもどこにだっていける。
体験したいものをこの体と心を使って味わうことができる。
そんな開放感と自由をポツポツと灯る読書灯の灯りを眺めながら感じていた。
夢の場所へ向かう空の上
見ず知らずの乗客たちと、この幸せで満ち足りた静寂を共有する。
もう少しで夢の世界に滑り込む不思議な微睡みと眠さの中、
遠足の前日のような気持ちで眠りについた。
自分の未来の可能性に心が躍っていた。
空席を使って横になってぐっすり眠って、目が覚めたときにはすでに到着まで2時間のところまで飛行機は進んでいた。
もうすぐ、もうすぐ、恋い焦がれたあの場所に到着する・・
ここまで読んでいただきありがとうございます。
Mahalo!