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道でもらったビッグスマイル


トロリーに乗って大自然の大歓迎を受けた後、
カラフルで陽気な街に私の気持ちは深く深く、ほどけていきました。

ふわっと香ってくるココナッツの甘い香りや、
青空に揺れるヤシの木、
楽しそうな笑い声…

世界には別の時間が流れている場所があるのだ、世界は広がっていたんだった…
という当たり前のことを思い出せるくらいに、心が回復していきました。

ABCマートのお兄さんは鼻歌を歌いながら
お札じゃなくて小銭ないの?と言ってくる。

いきなりの会話に戸惑っていると、そんなことはお構いなしに小銭入れの中に指を入れて、
これこれ!このコイン!とウインクする。

ああ、コミュニケーションってもっとオープンでもいいのかもしれないな、
そんなことを思いながら、忘れかけていた何か暖かくて優しいものが広がっていくのを感じていく。

お兄さんがぶっきらぼうに渡してくれたペットボトルの水のパッケージは普段見慣れない陽気な柄で、
それがまた一段と気持ちを解放してくれて、それがなんだかとっても嬉しくて、

ジリジリと焼ける肌に冷えたペットボトルを当てながら、あんなに塗った日焼け止めに違和感を感じ始めている自分に気付きます。今はこのお日様とこの開放感を味わう方がいい。

そんなことまで、あの数秒のコミュニケーションで考えてしまう。

そんな小さな交流の度に、
私は小さいステップで解放されていったのです。

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滞在も何日目かになったとき、カイルアビーチに向かいました。

有名な朝市、KCCファーマーズマーケットがその目的地。

オアフ島で採れた野菜やフルーツ、お花などを農家さんから直接買うことができ、
ローカル感を感じることができる人気のマーケット。

私はそこでもまたalohaな体験をします。

それはマーケットに向かう途中。

信号の無い道路を横断する度、必ずといっていいほどすぐに車が止まってくれるのです。

通り過ぎた方が早いようなタイミングであっても、止まってくれる。

そしていつも大きな笑顔で目を合わせてくれるのです。
日に焼けた肌から覗く真っ白い歯、そして目尻に優しい笑い皺をたずさえた大きな大きな笑顔。

シャカポーズをしながらのビックスマイルは
まるで「ハワイを楽しんでね!」と伝えてくれているようで。

ハワイの交通ルールで止まってくれていると何かの記事で読んだこともあるけれど、
それだけではないコミュニケーションがそこには存在していると、私は何度も感じました。

道に迷っていると、車を停め窓を開けて
「海ならこの先の道で合ってるよ!」と教えてくれたり、

一度自転車で通り過ぎたお兄さんが戻ってきて道を教えてくれたこともありました。

ハワイで生活する方々にとっては、
生活圏の中へ観光客が大勢ひっきりなしに訪れ、
きっと時に狭い道で邪魔になったり
しょっちゅう道を譲ったり、時にはきっと騒がしい思いをされているだろうだろうに、

まるで初めてwelcome!という気持ちを持ったかのように大きな笑顔とシャカを贈ってくれる。

そんな気持ちの広さと余裕に
大きな大きな刺激を受け、そして深く癒されていったのです。

ハワイで元気になれるのって、こんな人との交流のおかげもとても大きいと思います。

さりげない会話、その時の笑顔、思いやり、気さくさ。

そんな人間らしい交流が、いつしか硬くなっていた心をほぐしてくれる。

人間らしい気持ちや交流を大切にしていた人ほどきっと、
機械的な日常で知らないうちに傷ついて、
気が付かないうちにあたたかな関わりを諦めているのかもしれません。

それが「うん、この関わり方の方が、本当の世界だよね」と思えるから、
ハワイで深く癒されて希望を持つのかもしれません。

こんな交流が自然に生まれるところも、ハワイが大好きな理由です。

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今回もお読みいただきありがとうございました!

Mahalo ! Madoka

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