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小学校教員5年目のための子ども達がきちんと手を洗う方法
コロナウイルスが依然として猛威をふるっていますね。それだけではなく、子ども達というのはいろいろな感染症にかかりやすいです。
予防のためには手洗いうがいが必須!!
でも子ども達はきちんと手洗いできていますか?
「ちゃんと手を洗った~。」という子ども達もよく見てみると…
石鹸をつけずに手をちょろっと水に濡らしただけ…なんて子もいます。特に冬の寒い時は水が冷たいので、なかなか手洗いを積極的にしてくれません。
そんな子ども達の手洗いを見て
「それは手を洗ったじゃなくて、手を濡らしただけよ!!」
とよく言っていましたが、どうすれば子ども達がしっかり手洗いをするか、模索していました。
そこで見つけたのがこちら。
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シャチハタの「おててポン」です。
これはバイ菌のスタンプになっていて、手にスタンプをつけて洗うものです。
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特に低学年は、子ども達の手にスタンプをつけて回りながら「大変だ~。手にバイ菌がついちゃったよ~。洗わなきゃ!!」なんて大げさに言うとはりきって手洗いをします。
中・高学年でも、手にスタンプをつけてもらうのがおもしろいようです。
私が手洗いの指導に関心を持ったきっかけは特別支援学校にいた頃。日常生活の学習で「手洗いの学習」という内容で同期の先生が研究授業を行っていました。
その時は手洗いの歌や絵本の読み聞かせをしたり、手にインクをつけたりしていました。
ですが、小学校に異動するとなかなか授業として手洗いを扱うことがありませんでした。でも手洗いの指導は大切だと実感していました。
そんなある時、私のクラスで胃腸炎が大流行した時がありました。
朝、職員室にいたらクラスの子達が「先生、大変です!!」と慌てて私を呼びに来ました。
教室に着くと、数人の子が嘔吐していてびっくり。慌てて保健室に連絡、養護教諭と一緒に嘔吐の処理と具合の悪い子の対応でその日は一日ぐったりでした。
他の子にも胃腸炎が移ってしまったら大変と、具合の悪い子への対応が終わった後の授業で、手洗いの臨時授業を開始。
さっそくスタンプを使って子ども達に手洗いの指導をしたのでした。それ以来子ども達の手洗い指導にスタンプを使って、楽しみながら手洗いの大切さを実感してもらうようにしています。
ただ、この手洗い指導、注意点が2つあります。
まず、スタンプのインクが手につくのが嫌だという子もいるので、やる前に必ずスタンプのインクが手についていいかを確認してください。
スタンプのインクは洗えばすぐ落ちるものですが、感覚過敏の子や手が汚れるのを極端に嫌がる子も中にはいますので、必ず本人に確認してください。
また、バイ菌を消そうとして、一生懸命スタンプされた部分だけを洗ってしまう子がいるので「スタンプのところ以外にもバイ菌はいるんだよ~。」と声をかけて、手全体に石鹸をつけて洗うように声かけすることが大切です。
いかがでしたか?
正しい手洗いで風邪や感染症を予防してくださいね。
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