窓クイズ【第7回】スリムなサッシ
【問題】
エントランスのフロントサッシ、すっきり納めたいですよね?
通常は方立見付60mmですが、各メーカー35、40、45mmもラインナップしています。
スリムな方立を使用する時の必須条件はどれでしょう
選択肢
サッシH寸法が小さい
サッシW寸法が小さい
ガラス厚が薄い
フロントサッシが分からない方は・・・
こちらの記事を参照ください
【解説】フロントサッシとは?|設計のポイント、一般サッシとの違い
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【解答】
答え:『 3 』ガラス厚が薄い
正解した方は❤お願いします!
正確には「単板ガラス」が条件です。
「複層ガラス」と「単板ガラス」で必要なガラスのかかり代が違います。
「複層ガラス」は深いかかり代が必要なためスリムな方立が存在しません。
補足、Q&Aなど
補足①:ガラスのかかり代とは
かかり代とは、ガラスが枠に入り込んだ寸法で「飲み込み寸法」とも呼ばれます。必要寸法はJASSで決まっています。また枠とガラスの端の寸法を「エッジクリアランス」と呼びます。ガラスを施行する時に左右で”けんどん”するため、広いクリアが必要です。
補足②:スリム方立で強度が足りない時は
スリム方立にも高強度タイプの方立があります。通常方立より見込みが大きくなります。
Q.サッシHが高いと剛性が保てないのでは?
A.サッシは風荷重に対する強度が求められます。つまり方立の面外方向(前後)の強度が必要で、見込の大きな方立を使えばOKです。それでも強度不足の場合、方立にSt補強を入れる場合もあります。
Q.ガラスが重いと方立に影響はあるか?
A.ガラスが重い時に、影響が有るのは横材(下枠と無目)のみです。方立には影響ありません。 厳密には、水平地震力を受けた時に方立にガラス重量がかかりますが、影響は小さいため、相当特殊な納まりでなければ検討の必要はないでしょう。