「虚構推理」見たよ
深夜アニメとしてみるなら面白い、ミステリーを期待してるならやめたほうがいいっていう感じ。
すでに結論が出てる事件に嘘の、でも否定しきれない別のストーリーを構築して、真相を塗り替えるという操作は面白いと思った。
ただその場面が間延びしすぎてるというか、テンポがあまり良くない。真実はすでにわかっているから盲点を突くような鋭い推理が繰り出されることもないし、そもそも目的が「場の流れを変えること」なので推理自体に意味がなく、しかもそれがいくつもあり長いので正直途中で若干飽きた。
これは書き手のスキルというより話の構造の問題なのでしょうがないとは思うけども。
それに「推理」している間、回想やシミュレーションの描写があるとはいえ基本的にずっと、舞台か何かかというような、あの琴子の喋りをずっと聞かなきゃいけないのも飽きてきてしまった原因の一つな気がする。
これは正直台本の問題なんじゃないかと思う。「~のだ。」「~である。」みたいな語尾が連発されすぎて口説い感じがしたのは否めない。
ただしライトノベル的に、キャラクターとかに焦点を当てるなら割といい感じ。
九郎と琴子の掛け合いは面白いし、出てくる妖怪も妖怪ウォッチで全く怖くないし、登場人物の数もちょうどいい。
ちゃんと12話でまとまってた。
一応次への布石もうってあったし。
個人的にはもっと濃い話でも良かったんだけど、なんというか、かなりくちどけの良いアニメだった。
まあなので、話が重厚だったり後味が悪い作品を見た後に軽く流す感じで見るといいのかもしれない(念のため断っておくがこの作品を貶めているわけではない)。日常系ほどではないけれど、がっつり見ないと話についていけなくなったりすることはないので、あんまり気を張らずに見ていただきたい。
最終話まで見切ればいいことあるよ。
ちゃんとしたミステリーを読みたい人は東野圭吾を読みましょう。
では。