新入社員として入った会社は(2)いっけなーい、遅刻、遅刻~
こんばんは。派遣の契約が切れて現在無職の笹木まどです。
うつ病とかいろいろやらかしました面倒ですが元気です。
新卒で入った会社、さっそく入社式にやらかしました。
履きなれないパンプスで家の前の道路でよろけて転んでひざをすりむいてストッキングが伝線しました。
すぐに家に戻って遅刻するって電話しましたけど、もうやる気無し。
入社するのが嫌だった。
冬休みから始めたバイトが良かったんです。
高校生のころからバイトをはじめて、4つくらいやったかな。その中で一番居心地が良いというか、自分に合ってるな、どうせならずっとここで働きたいなと思ったんですね。
時給は安くて一日の労働時間も短い、割と楽なバイトでした。
でも4月から会社員にならないといけない。
会社勤めをしなければいけない決まりはないんですけど、かといって何かほかにやりたいこととか、何にもなかったですし、考えたこともなかった。
ずっと死を考えていて死とともに生きているというか、子供みたいだけどノストラダムスの大予言に希望を持っていたんです。
1999年になったら死ねるって、それまでの辛抱だって。
逆にそれが生きる希望みたいな。
まあ、そんな嫌嫌な気持ちが出ちゃったんでしょうね。
入社式に遅刻して行ったら、配属先が言い渡されて、私一人が本社勤務。
本社といっても小さな雑居ビルの2フロア。
従業員10数人が狭い1フロアにぎっしりです。
同期の他の人たちは、ほとんどが別のビルにある新設立部署へ配属です。
社内見学のときに訪れた新部署は、きれいなオフィスビルの中の一室に、新品のパソコンがずらっとならんでいて、案内してくれた課長が「ここがあなたたちが配属される部署です」って言ってたのに。
さらにやる気ナッシング。
そして初めて足を踏み入れた私が配属されたフロアは、なんか薄暗くてTHE昭和な雰囲気。
ええ、そうです。
パソコンが見当たらない!!!
あ、ありました、社長と副社長のデスクの上にだけ。
・・・それだけ。
一体どうやって仕事してんだ⁉
見渡すと私と同じくらいの年齢の女子社員が何やらカチャカチャ音を立てています。
よく見ると、ええっ!
!!!!!ソ・ロ・バ・ン!!!!!
嘘でしょ⁉
昭和じゃないんですよ、平成になってましたよ!
女子社員が上司に計算した書類を提出したあと、上司が確認の為、またカチャカチャと音をさせてソロバン!
そして女子社員を呼んで、なにやらお説教。
どうやら計算が間違っていたみたいですけど、ええ、銀行の子会社だからって、いくらなんでもソロバンはもうやめましょうよ。
それよりパソコンを導入したほうが早くて正確ですって。
新設立部署から何台か持ってくればいいのに。
つづく