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真昼のオーガスタ

・お盆、激しい。

・毎年なんだかんだお盆シーズンは落ち着いているのに、今年は激しい。ありがたい程に仕事がぱんぱんである。1週間本気の体力で過ごした後、昨夜は11時間昏睡していた。腰が痛い。

・今日は中々よいオフを過ごすことができたので、noteを書くに至る。いい頻度だ!画像が多いです。


ずっと憧れていた、ホラダム透明水彩のハーフパンを買った。

外付けのバケツがついていて、見た目はウイスキーの小瓶みたい。可愛い〜〜〜!本当に可愛い!中心の列にもう4色足せるので、深い緑と青みっぽいグレーをまず入れたい。暖色寄りの白も欲しい。

午後は試し書きやスケッチをずっとしていた。水彩は、乾いた後にできる色の縁がかわいいんだけど、ホラダムのそれはとても品がいい。丁寧に筆を置きたくなる。薄い色の上に濃い色を重ねた時の、滲まない境界も綺麗。


百均の固形水彩は混ざると濁る。明色は◎
オーガスタ邸


ちゃんと完成させたい絵を、先に宣言することで枷に…

住んでいる街で見かけた、ごく普通のマンションのベランダなんだけど、柵のディテールが凝っているのに景色に馴染んでいて、なんというか、洒落ている。

その中に一軒、大きなオーガスタを置いているお家があって、これがすごいハマり様で。細いラウンド型のベランダに対して、肉厚な葉が柵から溢れるほど大胆に広がり、うっすら見えるその奥で誰かが作業している。見事な都会のアイコニックだ。パキッとアウトラインを決めたい。


BALMUDA The Lantern
ジャン・プルーヴェ 「移動式脚立」


スケッチする上で、工業製品には景色と違った良さがある。

機械の繋ぎ目や、作り手が保ちたかったであろうバランスをなんとなく理解できた時、初めて正しく描けるように思う。削ぎ落とされ洗練された製品ほど、実際には難しい構造をしていてそれっぽく描けないから、なんだこれどうやって作ったんだ…となる。年代はあまり関係ない。ジャン・プルーヴェの展示は、そういう意味で気疲れする程よかった。移動式脚立、もっと接写で沢山撮っておくべきだった。

「よく見る」って一番難しくて、楽しい。


随分前の。お気に入り


絵を描いている時は、喋らなくていいから好き。


口を開かずにモノと対話している時間は、一呼吸置いて接することができるから、頭が休まる。普段使ってる脳みそと違う部分を使う。私にとっては逃げのひとつ。
絵の具が乾くまでの時間を、社会は決して待たない。生きるのが早いね。濁りかけた水を戻すので精一杯。


たまにその呼吸が合う、ゆったりな速度で話してくれる人がいる。ほっとしますね。ずっとアクセル踏んでいられないから、休みは低速低空飛行。そこで見られる景色もある。


今日は緩急の、緩の方の日でした。
こういう日はタイパなんて言葉で片付けちゃいけない。よい急に昇華できそうです。それでは。

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