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中宮寺へ行く。ついでの法隆寺が圧巻

アラカンになって初めて仏像に惹かれてからぜひ拝観したいと思っていた奈良の中宮寺の菩薩半跏像にやっとお目にかかることができました。

酷暑の中、法隆寺近くの駐車場にレンタカーを停め、法隆寺の五重塔を横目に見ながら、中宮寺を目指しました。
法隆寺は、中学の修学旅行で初めて行った後も、何度か行ったことがあり、まあいいか、という感じでした。
法隆寺の東大門を抜けてしばらく歩き、夢殿の横を通ったところに中宮寺はあります。
この仏様はいろいろな本で紹介されていますが、確かに美しい。

半跏思惟のこの像は、飛鳥時代の最高傑作のひとつであると同時に、わが国美術史上、欠かすことの出来ない存在です。

また国際美術史学者間では、この像の顔の優しさを評して、数少い「古典的微笑(アルカイックスマイル)」の典型として高く評価され、エジプトのスフィンクス、レオナルド・ダ・ヴィンチ作のモナリザと並んで「世界の三つの微笑像」とも呼ばれております

HPから


中宮寺の入り口正目

仏像の解説書でも紹介されている通りの美しさです。

本堂は正面からは撮影禁止です。
真夏の奈良はとても暑く、気温37℃でしたが、しばらく仏様を拝顔しました。酷暑のせいか訪れる人は少なく、他の人を気にすることなくじっくり見ることができました。

仏様がいらっしゃる本堂
本堂

えもいわれぬ幸せな気分になりました。
ついで、といっては不遜ですが、夢殿に立ち寄りました。
法隆寺に訪問するたびに訪れていますので記憶に残っていますが、お寺巡りをし始めてからは初めてです。
以前とは違った感じがしてきます。

法隆寺の夢殿

せっかく来たので法隆寺も拝観することしました。通常のルートなら、五重塔⇒大宝蔵院⇒夢殿、でしょうが中宮寺がメインだったので、夢殿⇒五重塔⇒大宝蔵院、と非効率なルートになってしまいました。

前回来たのは20年以上前でしょうか。いろいろな媒体で見ている風景ですが、やはり実物には適いません。日本の宝物です。
金堂の仏像にも見とれてしまいます。
次は、大宝蔵院。
冷房がありがたいですが、仏像をはじめとすると所蔵品に感嘆しました。
東京のトーハクには法隆寺宝物館があり、トーハクに行った折には必ず訪れますが、所蔵品を鑑賞するというより宝物館の空間と空気感に触れるために行っています。
当たり前のことですが、法隆寺の所蔵品はトーハクのそれとは比べものにならないぐらい、素晴らしすぎます。
ベタな観光地かもしれませんが、さすが法隆寺、です。
中学の修学旅行の時や、20年前に来た時には仏像や仏教美術には全く興味がありませんでしたが、仏像や仏教美術に興味を持ってしまった自分を褒めてあげたいぐらいです。

この経験を経て、次回、トーハクの法隆寺宝物館に行った時の感じ方が楽しみです。


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