『水の都の護神 ラティオスとラティアス』【夏はポケモン映画・第一回】
こんにちは、ドスキヨです。最近話題の、ポケモン映画のリバイバルを見てきました。以下のサイトに詳細が載っています。
第一回は、『水の都の護神 ラティオスとラティアス』。オリジナルが公開されたのは2002年7月ということで、ほとんど20年越しのリバイバルとなります。公開期間は、2022年8月11日〜8月18日だそうです。
ポケモン映画で毎度おなじみ、映画を見に行くとポケモンがもらえるやつも実施されていますね。ただ、普段は前売り券を買う必要があった気がしますが、今回は早い物順で来場者全員に配布されるようです。
私もゲットできました。
![IMG_1953 小](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/84511829/picture_pc_2d9436f538e20e30e42131cdc75e459b.jpeg)
これはなかなか嬉しいですね!
前評判としてこの映画はいいぞ〜〜という意見は様々なところで聞いていた気がします。そもそも上映作品がファンの投票によって選定されたということあり、公開から20年経っても根強い人気があることが伺えます。なのでとってもワクワクしてました。
本記事では、映画の感想を淡々と?したためていこうと思います。
※ネタバレを含む可能性があるので、目を通す際はお気をつけください。※
順を追って感想
同時上映『ピカピカ星空キャンプ』
本編開始より前に、『ピカピカ星空キャンプ』という同時上映作品が始まりました。
こりゃ−−−−−−−−−−−−いいぞ!!!!!??
内容としては小ポケモンたちがワチャワチャするだけなのですが、これがもう可愛いのなんの。個人的にはソーナノがとっても可愛かったです。あの耳?みたいな部分を腕みたいに使ってはじゃはじゃしてるところがとっても可愛いです。頑張ってる時は、^w^←この顔が >w<←この顔になることを初めて知りました。
ソーナンスとの「ソーナノ?」「ソーナンス!!」のお決まりのやり取りも観られて満足です。
その他にも、ピカチュウを始め、ワニノコとヒノアラシ、ゴマゾウ、サニーゴ、コダック、トゲピーなど可愛いものたちがみんなで協力してピチュー兄弟を汽車へ送り出そうとがんばる姿、これはいずれがんに効くようになります。荒みきった現代人の心は、可愛いもの達によってでしか癒せませんね。
さらにもう一つ心に残った要素は、この短編のOP、EDです。OPは、『あの丘を目指して』という曲だそうです。カントリーっぽく、がちゃついた雰囲気がとっても好きです。でも「エアコンもない、パソコンもない」のような歌詞だったので、吉幾三かな?と思いました。
EDは、かの有名な「ポケッターリモンスターリ」でした。これ、もっと新しい曲だと思ってました。ポケモンの良いところの一つに、「みんなちがって、みんないい」的なところがあると思っているのですが、まさにその、「多様性、個性の強さ、それってサイコー!!」みたいなものが伝わってくる、そんな曲です。いいですね。
本編開始
というわけで、続いて本編の感想に移っていきます。
本作の舞台となる「アルトマーレ」という水の都には、ポケモンの兄妹・「ラティアス」と「ラティオス」の守り神としての伝説が残されていました。
サトシ・カスミ・タケシたち御一行がこの街を訪れ、サトシとカスミは、運河で行われる水上レースに出場…というところから物語が始まります。
まずもって、出演メンバーからして時代を感じる……
様々な場面で出てくる彼らの手持ちも金銀時代に準拠していて、なんというかタイムスリップでもしたような気持ちがします。はじめに表示された「Pikachu the movie 5th」も、そっか〜まだ5周年か〜という気持ちになりますね。
作中に登場するポケモンも、ほとんど金銀以前のポケモンだけなので、そこに着目してみるのも楽しいです。まだこのポケモンいないのか〜という感じで。(ポケモン映画あるあるとして、次世代のゲーム発売前に、ポケモンが先取りして登場するというのがありますが。本映画では、同時上映ではソーナノ、本編ではラティオス・ラティアス、あとさり気なくホエルコなんかが出てました)
良かったところ
一番良かったところは、世界観や舞台設定だと思います。舞台となる水の都・アルトマーレはベネツィアがモデルとなっており、異国情緒を感じさせる建物、狭い路地、そしてそこで出会った謎の少女と追いかけっこをして、光あふれる秘密の庭を見つけ出す…というような、まるでファンタジー映画のようななんとも風情のある情景が広がります。
物語中盤では、この街が特殊な防御機構を備えていることが明らかになり、突然建物から鉄柵が出て来て、路地が封鎖されるところもなんだかワクワクさせられます。
更に、ラティアスがめっちゃ可愛い。これが妹萌えか。サトシを気に入り、水上レースでチートしようとしたり(失敗に終わった)、お兄ちゃんことラティオスと秘密の庭を飛び回ったり、無邪気さがとっても可愛い。デザイン的にもお目々が大きくて、あと手のひらみたいな部分が可愛いです。
![](https://assets.st-note.com/img/1660225669356-w9hnmtkLuY.png)
さらに、ラティ兄妹の兄妹愛もとっても胸を打ちます。途中、ラティ兄妹が怪盗に襲われた時には、ラティオスが拘束されながらも必死で妹を守ろうとします。とても痛々しいですが、兄妹の絆、思いやりが強く感じられます。ラティオスが身を挺して街を守るシーンも、非常に切なくなります。
良くなかったところ
それと同時に、この映画の良くなかったところも挙げておきます。
まず、この映画で大きな活躍が見られたのが主にサトシだけになってしまっていたところです。ポケモン映画には、サトシたち一行が、手持ちポケモンたちみんなの力を借りながら困難に立ち向かう〜みたいなイメージがあったので、今回の映画ではそれがあまり見られなかったのが少し残念でした。
序盤にカノン、ラティアスと出会うのもサトシだけで、カスミとタケシが置いてけぼりになってしまった感じがあります。ラティオスを助けに大聖堂に行くときも、サトシは手持ちポケモンをほとんど置いていってしまったりと、色々なメンバーの活躍が見られず、少し寂しい感じでした。
ロケット団も登場しましたが、何の悪事も働いていないのにただひどい目にあう、みたいな悲しい登場の仕方でした…サトシたちと関わってないですし。
あと何より、ラティオスお兄ちゃん可哀想過ぎない!?!?
妹を護りたかった、それは達成されたのかもしれないけども…ラティオスをひどい目に遭わせた、そして何なら街の危機の原因でもある怪盗姉妹があんまり反省していないのももやもやします。キャラクター的には憎めない奴らなんだろうけど、ラティオス星になってますからね?!?!?
他にも、ラティオスも人間になれるということが言われていたので、是非ラティオスの変身も見てみたかったですね。ラティオスがカノンを真似していると考えると、ラティオスはボンゴレ(じいちゃん)に化けるのでしょうか。それは別に見なくても良いかもしれません(失礼)。
問題のシーン:結局どっちなの?!
また、この映画について語る際に外せないシーンがあると思います。ラストシーンでは、カノンかラティアスかわからない女の子がサトシにスケッチを渡し、キスをするシーンがあります(どっちだとしても羨ましい)。この子がカノンなのか、カノンに変身したラティアスなのかという論争は、紀元前から続いています。
この点について、私の考えを明確にしておかねばならないでしょう。私は、この女の子はラティアスだった派です。
理由の1つ目としては、カノンがサトシに惚れていた、強く好意を持っていたということがあまり感じられないことがあります。怪盗に捕らえられていたのを助けてくれたとはいえ、結果的にはラティオスお兄ちゃんがなんとかしてくれたのであり、カノンにとってはサトシに恩を感じるというのでもないような気がします。
理由の2つ目は、振る舞い方が完全にラティアスだったという点です。普通に考えると、カノンだったらなんか喋ると思いませんか?
もちろん、照れ隠しのためにカノンがラティアスのふりをした、ということも考えられますが、そこまでするか?という感じが強いです。
あと、初登場の際には、カノンがベレー帽を被っていたのに対し、ラティアスは被っていなかったという差別化を踏まえると、このシーンでも帽子なしだったので、ラティアスなのではないか?と考えられます。
ですがそうなってくると、このシーンの前のカットで、カノンの部屋と思しきところからスケッチを持ち出す何者かが描かれます。これを考慮すると、ラティアスが部屋にまで入ってくるか…?という感じもしますし、やっぱりカノンなのでは…という気もしてきます、難しいところです。
まとめ
やや内容に満足しない点もあったものの、劇場で見るという点も含めて、かなり楽しい体験だったと思います。やっぱりポケモン映画は面白いな〜〜
劇場にいた観客たちもみんな楽しそうで、嬉しくなりました。
とりあえずあと2作品のリバイバル公開も控えているので、また見に行きたいと思います。それに、リバイバルされない作品も、これを期にサブスクでぼちぼち鑑賞したいなと思います。
本記事を読んで、気になった人は是非劇場に足を運んでみてはいかがでしょうか。劇場での視聴は、この機会を逃したら二度とできないかもしれません!
やっぱり夏はポケモン映画だ!!!