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被害者遺族を怒鳴り付ける裁判官

名古屋市のカメラ店経営者夫婦殺害事件で、殺人罪などに問われた住所不定、無職中山和男被告(40)の控訴審判決公判が9日、名古屋高裁であり、堀内信明裁判長は、無期懲役(求刑死刑)を言い渡した1審名古屋地裁判決を支持し、検察側の控訴を棄却した。  判決によると、中山被告は1996年7月26日夜、同市中区栄のマンション7階の部屋に侵入。面識のなかったカメラ店経営横井博彦さん=当時(70)=と妻孝子さん=同(66)=の胸を包丁で刺して殺害した上、現金約10万円を盗むなどした。  中山被告が犯行当時覚せい剤を使用していたため、責任能力の有無が争われ、1審の名古屋地裁判決は「極刑に処するべきだが、覚せい剤の影響で心神耗弱状態だった」と認定、無期懲役を言い渡した。 2002/05/09 01:40   【共同通信】 夫婦殺害で検察の控訴棄却 一審の無期懲役を支持 www.tumblr.com

名古屋市のカメラ店経営者夫婦殺害事件で、殺人罪などに問われた住所不定、無職中山和男被告(40)の控訴審判決公判が、名古屋高裁であり、堀内信明裁判長は無期懲役(求刑死刑)を言い渡した。

「傍聴人たちは異様な光景に言葉を失った。  黒い法衣をまとった裁判長が、傍聴人を怒鳴りつけている。  しかも、その傍聴人とは、両親を惨殺されて深い哀しみをこらえて裁判にやって来た遺族である。「早く横へ行きなさい!」  堀内信明裁判長が、遺族をにらみつけたまま、そう叫んでいる
「裁判官が日本を滅ぼす」門田隆将著

盗み目的で侵入した中山は、外出から帰宅した夫妻を包丁でめった刺しにし、絶命させている。この凄惨な事件は一審で死刑ではなく、無期懲役の判決を受けている。事件当時、覚醒剤を使用していたとして、心神耗弱が認められたからである。
これを不服とした控訴審が開かれる二審の裁判所で、冒頭に記載したような裁判長が被害者遺族を怒鳴り付けるという事態が起こった。

「裁判官たちの入廷を待って、傍聴人たちはそれぞれ席についていた。傍聴席は、半分も埋まっていない。  横井夫婦の長女、青木聰子(旧姓横井)さんは、両親の遺影を膝に置き、傍聴席の最前列、被告人の真うしろに座り、開廷を待っていた。「起立」  いつものように裁判官の入廷に、法廷にいるすべての人間が立ち上がり、礼をする。すると、堀内裁判長は、その直後に廷吏を呼び寄せ、なにごとか囁いた。  廷吏は堀内の指示を受けたあと、まっすぐ傍聴席の青木さんのところに歩み寄ると、「その遺影なんですが、ここでは具合が悪いので横の席に移動してくれませんか」  と、小さな声で告げた。  驚いた青木さんは、「どうしてダメなんですか。遺影を持っていくことは、裁判所にもあらかじめ了解していただいているんですけど……」  と、小さな声で廷吏に返事をした。「いえ、裁判長が……」  と廷吏。裁判長が目障りだと言っているんです、とでも言いたかったのだろうか。  しかし、語尾が聞き取れない。「でも」  と、彼女がさらに廷吏に何か告げようとした瞬間、「早く横へ行きなさい!」  と、法廷に響きわたる大声が、裁判官席から飛んできたのだ。  声の主は、堀内裁判長である。  特徴的な薄い目で青木さんをにらみつけている。  一瞬、傍聴席は声を失った。  青木さんは、座る場所がいけなかったのか、それとも膝に置いていた両親の遺影がいけなかったのか、動転して裁判長の言葉の意味がわからない。「あの、今までもずっとこの席に座っていたのに、なぜ今日はダメなんですか?」  と、かたわらの廷吏に聞く。  小さな声だったのに、この声が堀内裁判長の耳に届いたらしい。  すると堀内は、「遺族がどこの席に座っているかなんて、知らないよ!」  という、これまた信じられない怒声を発したのである。  動転している青木さんには、その意味も咄嗟に理解できなかった。  いつも同じ席に座っている遺族のことなんて知らないよ、と言っているのか、それとも、そこはあなた方遺族の優先席ではないよ、という意味なのか。「遺影はいいんですか?」  と、青木さんは今度は廷吏ではなく、直接、堀内に向かって聞く。「なに?」  と、怪訝な表情の堀内裁判長。「遺影のことなんですけど……」  と、青木さん。「そんなのダメですよ」「でも、ちゃんと許可を取ってあるんです」「それなら聞かなくてもいいでしょう!」「じゃあ、どうしてそんなこと言うんですか」  青木さんも食い下がった。しかし、堀内裁判長は、「被告人の真うしろに座るのは、当法廷では許しません!」  と、だめ押しの怒声を発した。  思いがけないやりとりを、声を失ったまま見守る傍聴人たち。 「……」  彼女の表情に困惑と恥辱が入り交じる。  そして、その複雑な表情を隠すことなく、彼女は無言で席を移動するのである。  堀内裁判長は、それを見届けると何事もなかったかのように審理を始めた。  何も説明せず、ただ法廷の支配者として傲然と堀内は振るまったのだ。  そこには、自分が国民の奉仕者である公務員という意識など微塵も感じられなかった。」
「裁判官が日本を滅ぼす」門田隆将著

こうした状況が裁判所で起こっている事を私達は知らない。この裁判長には遺族が遺影を膝に置く事が目障りだったらしい。
それにしても、普通に日常生活を送っていて犯罪被害に巻き込まれて、裁判所という非日常の空間に赴くだけでも遺族にとって精神的負担が大きい事をこの裁判長には、御理解出来なかったらしい。自身にとって裁判所は当たり前に存在している場所であるので、そうした想像力すら欠如してしまっているのだろうか?
そしてその裁判所という空間に於いては、こうした暴君のような振る舞いも許されると思っていたのだろうか。
では裁判が冒頭から可視化されていたら、どうだっただろう。遺族に対してこの裁判長は怒鳴り付けたりしたであろうか?多少の抑止力は働いただろうし、後であの映像が保存されると考えたなら、そんな事はしなかったのではないかと思う。
カメラの向こうで見ている一般市民の目が思い起こされたかもしれない。
こうした一般の社会通念からかけ離れた感覚を持った裁判官がいる事をもっと広く周知されるべきである。

当会では、裁判可視化と公開を求める会として、今、裁判所で起こっている異常事態を是正する為に活動しています。
もし、貴方が傍聴した裁判でこうした社会通念とかけ離れた裁判官を見た、疑問に思った判決があったという体験談、ご意見を是非、コメント欄にお願いします。

記事作成 eve

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