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●安倍昭恵夫人を脅迫した佐高信が、オウム真理教を生き延びさせた。オウム破防法適用請求棄却の謎

「安倍昭恵に良識などないが、良識があるなら安倍晋三の国葬を辞退しろ‼️」

こんな非常識な発言をした男がいる。

※2022.8.16 安倍「国葬」やめろ!緊急市民集会&デモ

安倍元総理が暗殺された後、岸田総理が安倍元総理の国葬を決定した。その後、凄まじい反対活動が起きたのは御承知の通りだが、新たなテロを煽動する発言がジャーナリストや大学教授から続々と発せられた。その中でも、漫画家の石坂啓の「でかした」、東京都立大学教授の「世直し」に匹敵するテロ煽動が、冒頭述べた国葬反対デモでのアジ演説である。卑劣な真似をした男の名前を、佐高信という。

最愛の夫が殺害され悲しみに暮れる昭恵夫人に対して、よくこんな脅迫まがいの卑劣な真似が出来ると軽蔑の感情しか浮かばなかった。尤も、テロ煽動の先頭に立っていた東京都立大学教授が大学内で刺された途端、一緒になってテロを煽動した人間達は一斉に沈黙する。

テロを煽る者達は、殊の外テロに弱いらしい。だが、「旧統一教会を解散させろ❗️」と絶叫する卑劣な経済評論家は化学兵器サリンを撒いた集団の解散を阻止した過去があった。

★1995年3月20日、オウム真理教が東京の地下鉄にサリンを撒いた。オウム事件といえば地下鉄サリン事件以外なら、坂本弁護士一家殺人事件、松本サリン事件、目黒公証役場事務長である仮谷さん拉致殺人事件が思い浮かぶ。しかし、麻原彰晃らオウム事件実行犯達の死刑が執行された際、上川陽子・法務大臣が彼等の犯した凶悪犯罪リストを読み上げたとき、正直唖然となった。

地下鉄サリンはじめ先ほど上げた事件だけでも全て大事件であり死刑案件なのだが、上川法相が読み上げたリストは凶悪犯罪の見本市ともいうべきものであった。

麻原らが逮捕された後、オウムに対して朝鮮総連と共産党しか検討されなかった破壊活動防止法が適用される可能性が出てきた。

1995年12月14日、政府はオウムに対して破防法適用方針を決定する。そして翌96年1月18日に第1回のオウム真理教弁明までオウム弁護団は「立会人」を選ばなければならなかった。

時事通信社から出版された『破防法 日本を揺るがした400日』(以下、本書とする)にはこう記述されている。

❬破防法は弁明の際、当該団体から五人に限り立会人が出席出来ると定めている。弁明手続きの「透明性」を補うための措置だ。❭70頁

この弁明の五人の「立会人」の1人が佐高信なのだ。本書には───、

❬オウムに対する激しい憎悪の中で、「破防法適用反対」というオウムに有利な立場を明らかにすることは、その人の社会的抹殺につながる❭

と明記されていたが、念の為に記述しておくがそのような事態は一切来ていない。佐高信も、同じく立会人の評論家・小澤遼子もオウムの立会人を引き受けた後も元気にTVに出演し続けた。

本書自体は、どちらかといえばオウムに破防法が適用されなかったことがよかった的な書き方をしているが、資料としては極めて優れたものである。そして、本書を読んで初めて知ったことが、破防法には弁明手続きの傍聴に関する条項が存在していた。

(傍聴)
 第15条 当該団体は、5人以内の立会人を選任することができる。 
2 当該団体が立会人を選任したときは、公安調査庁長官にその氏名を届け出なければならない。 
3 弁明の期日には、立会人及び新聞、通信又は放送の事業の取材業務に従事する者は、手続を傍聴することができる。 
4 受命職員は、前項に規定する者が弁明の聴取を妨げる行為をしたときは、その者に退去を命ずることができる。

破防法15条第3項に───、

「弁明の期日には、立会人及び新聞、通信又は放送の事業の取材業務に従事する者は、手続を傍聴することができる。」

と書かれている。

本書には───、

❬テレビ各社は弁明の中継を要求した。日本新聞協会も「傍聴席を拡大するとともに、可能な限り写真・映像取材を認めるべきである」と申し入れた。公安調査庁側は「弁明を担当する職員の顔が撮影されると、テロの標的にされる恐れがある」と中継、録音の要求を全面的に拒否したが、記者側の強い要求で、写真・映像取材については代表者による弁明開始前三分間の冒頭撮影だけを認めた。しかし弁明会場の音声の録音禁止と、記者席を五十席に限る──などの条件をゆずらなかった、また、取材担当記者の事前の登録を義務付けた。❭78頁

左翼やパヨクの皆様から鬼子扱いされている破防法だが、当該団体の弁明の機会と公開を定めている条項が存在しているのだ。

しかし、この弁明の場こそ「公開されているような振りをしながら閉ざされている」「裁判官や証人の安全を盾に事実上の非公開状態にしている」現状の裁判制度の問題点と瓜二つの容貌をしていた。公安調査庁が読み誤っていたのは、「見せる」ことで世論を味方につけようとしなかったことなのだ。

★多くの国民は、

「オウムに破防法を適用して欲しかった。でも、“いつもの人達”が反対した。だから適用されなかった。困ったな」

この程度の認識しかないだろう。だが、もし弁明手続きを全てTV中継していたら果たして世論はどう動いただろうか。

公安調査庁は、TVが意図的に職員の身元が分かるような中継をされることを恐れた(沖縄の米軍基地のフェンスには、警察官の顔写真が並べられている)のと、中継させても後々どうせ都合のいい部分だけ切り取りして破防法適用反対意見に使われると思い中継を許さなかったようだ。しかし、それはそれとして、少なくとも記録としてビデオには録っておかなければならない。

★そして、全く知らなかったのだが弁明手続きに麻原彰晃が証言していたのだ。しかも96年5月15日東京拘置所内で麻原被告による弁明陳述がなされたいた。なぜこの場面をビデオに録らなかったのか、返すがえすも悔やまれる。特に第4回弁明の描写は、麻原の異常性もさることながら、佐高信の異常性、同じく小澤遼子の卑劣さも(著者は意図してなかったかもしれないが)実によく分かる記述がなされていた。麻原被告の弁明が「終了」してからの描写が以下のものである。

❬堀江主任ら公安調査庁職員は、苦り切った表情だった。予定の午後五時が過ぎた。堀江主任はしびれを切らしたように「麻原被告の意見陳述は合計九時間に及び、十分陳述の機会は与えた」として打ち切りを通告した。「異議、異議」「もう一回くらい本人の話を聞いたらいいじゃないか」「まだ尋問が残っている」と弁護団が猛反発する中、同五十八分、弁明の終了を宣告。麻原被告は刑務官に囲まれて、弁明会場から連れ出された。弁護団の激しい抗議の声を尻目に受命職員らが退席する。立会人からは「逃げないでくださいよ」と声が飛び、佐高信さんは「人権泥棒!」と叫んだ。❭106頁

❬小澤遼子さんは「難破船から一斉に逃げ出すネズミのように、会場から逃げ出してしまった。公安調査庁は『破船のネズミ』だ」と、公安調査庁の姿勢をばっさり切り捨てた。さらに麻原被告の陳述について、「ああいう声でしゃべるような奴は信用できないと思っている。脅かしたり、こびたりするような┅」と、不快感も示した。❭107頁

佐高信の「人権泥棒」という台詞は、氏が実にオウムに相応しい人物であることを示している。一方、小澤遼子の公安調査庁に対する「破船のネズミ」麻原への「ああいう声でしゃべるような奴は信用できないと思っている」という公安調査庁と麻原両方を理解不能なコメントで批判する辺り、マウントをとりながらも媚びるという彼女の人となりがよく出ていた。

そして、本書の148頁には❬憂慮する人びと❭という項目で、文字通り「破防法に憂慮する人びと」が記述されている。そして、1997年1月31日公安審査委員会が破防法適用請求を棄却した。

現在、「旧統一教会(世界家庭連合)を解散させろ」とTVは連日主張する。しかし、サリンを撒き大量殺人を行った集団に破防法適用を阻止したのは誰なのか。オウムは宗教法人として処罰されたが、団体としての処罰は免れた。そして日本という国は、サリンを撒いた団体でも解散させれない国だということを内外に披露してしまった。

オウム事件以降、宗教団体への風当たりは強くなったがカルトと思われる集団は全く減っていない。あれだけのことをしても破防法も適用出来ない、宗教法人法の改正も中途半端(村山政権だから中途半端でも出来た。現在は、中途半端なものすら出来ない。なぜ宗教法人法改正に手をつけられないか、その理由は┅、もはや説明不要)という体たらく。

破防法適用反対、宗教法人法改正反対を叫ぶ者達がどのような主張をし、彼達彼女達がどのような結果をもたらしたのか絶えず検証することだけが次の悲劇を防げる。

破防法を免れたオウムが各地で再び道場を建設し、地域住民と激しいトラブルになった。しかし、佐高信がそのことについてコメントしたという話を自分は知らない。また破防法の弁明、そしてオウム裁判の審理がビデオ録画されていなかったから、麻原等が死刑執行される前後に「オウム事件真相究明の会」なる陰謀論全開の団体が立ち上げられた。尤も麻原らが死刑執行された後にすぐ解散となったが。

宗教法人法改正断固反対と叫んだ宗教団体の急先鋒は創価学会と京都仏教会。学者では小林節という教授。そして小林節教授は、反安倍総理の急先鋒であり集団的自衛権反対の急先鋒でもあった。現在の旧統一教会報道を小林教授は一切批判していない。また、ロシアのウクライナ侵攻で集団的自衛権が必要か不要か、つまり小林教授と安倍元総理どちらが正しかったのか決着がついたのではないのか。

オウムへの破防法適用を断固反対したのが共産党。そして「オウム事件真相究明の会」呼びかけ人の1人が佐高信であり、彼は安倍元総理国葬直前、このような脅迫まがいのことを叫んだ。

「安倍昭恵に良識などないが、良識があるなら安倍晋三の国葬を辞退しろ‼️」

絶え間なき検証だけが、偽預言者達の跳梁を防ぐ。

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