太古から半永久的に生き続けてきた【生命のバトン】 13 Madman Hiro 2024年9月20日 15:45 宗教や死という概念を超えた世界観私は微生物の深い世界に浸かっていたが、もっと誰もがわかる概念に近付きつつある。人間は死なない?!私たちが理解してないのは宇宙的時間の概念で、私たちの時間の理解度は犬以下と言っていい。生死にはもっと大きな何かが動いているはずだ。それは、私たちが日常で気付いている何かより、もっと大きな力だと思う。しかし私には、それを伝える知性もDNA構造もない。そこで、自分よりマシな脳構造持つ専門家の論文を引用し、死に対する勇気を得たいと思う。現在の地球に暮らしている、ヒトを始めとした様々な生物は、元をたどれば、“物質”にすぎません。ヒトは生物と無生物を認識できるが、生物にとって、そうした認識は意味がない。例えば、ヒト以外の動物からすると、「石は食えないけれど、ウサギは食えるぞ」といった認識のほうが、はるかに重要です。つまり生物にとっては本来、「生きること」も「死ぬこと」も大した意味がないのです。生物の死が避けられない以上、ヒトも、死を恐れてばかりいても仕方ないとはいえ、地球上で最も知能が発達した人類は、ほかの生物と違って、生死を認識できるが故に、「死を最も恐れる生物」であるとも言えます。そのため、死の恐怖から何とか解放されたいと、宗教に救いを求めたりする人も多いが、誰もが納得できる「ヒトが死ぬべき理由」を知ることで、死を前向きに捉えることができるのです。動物はそれぞれ、個体として生きています。私たち人類も一人一人、自我を持っています。だからこそヒトや動物は、個体としての「生と死」のライフサイクルを繰り返すことになりました。しかし、「遺伝子という切り口」から生物を見ると、全く違った世界が見えてきます。例えば、単細胞生物であるバクテリアは、ヒトや動物と違って、何回も細胞分裂することができます。つまり、再生して生き延び、自己の遺伝子を保つことができるのです。遺伝子は、生物の生殖行為によって親から子へと継承される中で、さまざまに変異し、無数の生物種を生み出しつつ、「約38億年前の太古から半永久的に生き続けてきた」とも言えるわけです。言い換えれば、私たちも人類の長い歴史の中で、駅伝ランナーの一人として、遺伝子という「生命のバトン」を先祖から受け取り、次世代に受け継ぐ役割を担っていると考えられるでしょう。個体としては死んでしまっても、遺伝子が残っている限り、現世のどこかで、私たちの一部が「生き続ける」ということは断言できるでしょう。生命のバトンタッチは、自身の子どもである必要はありません。死んで土に返れば、体が分解されてほかの生物に取り込まれ、その生物の一部として生き続けることになるわけですから。地球の生態系を維持するのに、実は、生物の死は不可欠とも言えます。生物が死んで分解されることで、新しい生物の素材が供給され、生態系のリサイクルシステムが成り立っているからです。死によって、肉体が完全に消滅してしまうわけではありません。「自分の一部は、形を変えてどこかでずっと生き続けている」と思えば、死後を考えたときの虚無感や寂しさも、少しは紛れるのではないでしょうか。HiroプロデュースMadman Hiro ダウンロード copy #生物 #遺伝子 #生死 13 この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか? サポート