やりたいことが、正しくなかった。
会社員の頃の話。
店頭販売の経験から店長へ。
店長から本部マネージャーへ。
営業としてバイヤーをしながら、
ECの舞台を用意して頂いて。
チームに叱咤されながら、走り続けた。
そんな日々でした。
9年間いるなかで…
好きな商材が多かった売場は、実績の割合が大きいものに塗り替えられ。売れるもの、流行のものが並ぶようになっていく。
僕が好きな文章は、自分の働いている場所からはいなくなり。商品と同様にターゲットを変えて、華やかでファッションの一部として欠かせないものに変わっていった。
みんなで舵を切って進む方に、事業は進んでいって。
売上はきちんと積み上がるか維持するようになっていた。これがおおむね、正しい。
一人だけ進んでいるのと違う方に気が向いていた。僕には "いなくなった" お客さんが見えて、気になっていた。
たまに書ける、自分らしい言葉の載った記事を書いているときが楽しかった。チームとしては正しくなかった。
ただ、あるメディアには「ここでしか書けない情報で、PVもよくて助かってます」と。そういう一瞬が嬉しくて、これでいっかと自分を納得させていた。
…
唐突ですが、僕はsumikaが好きなんです。
"願い"が出たときに存在を知ったのですが、声も歌詞も好きでして…
「ずっとまだなんだね」以降、いいですよね。
溶けた体温、蕩けた魔法とか、
エンドロールも好きなのです。
…はい。逸れすぎました。
前置きが長くなったんですけれど、進研ゼミのCMにsumikaのセンス・オブ・ワンダーって曲が選ばれてたんですね。
このスペシャルムービーも好きで、何度も流しながら観ていました。歌詞が映像の中に入ってきて、メッセージ性も強くて、またよい。
僕は聴き慣れてくると、ようやく歌詞が入るようになってくるのです。眺めていて、歌詞が気づかせてくれたことがあって。この部分…
"やってみたい" を そっと仕舞い込んで
消去法で残った答えは
間違っていないけど 失敗じゃないけど
それが運命の答えでいいの?
おやおや、と。むずがゆい。
なんだかその時の自分にズバリ言えるようなフレーズで、そしてなんだか考えさせられる日でした。
理由もわからず "東京" にしがみついていた自分自身に「もう辞めよ」と肩をポンと叩いて。帰ることから始めようと思えたときだった気がします。
僕は、家族がすぐに駆けつけられる範囲にいて、この人と働いていたいと思う人たちと、納得のいく仕事をしていたい。なんならワクワクする仕事をしていたい。
いまになってみれば、環境が整いはじめている。
でもゼロからリスタートをきったところ。
誰も見向きもしない世界に、また戻った。
これからは自分のやりたいことと、今後のお客さんが求めることと、それにお金を払う人が交わるところに今回の文章でいう「正しい」があるように。そこにたどり着けるように、一歩ずつ、進んでいこう。
「センス・オブ・ワンダー」の歌詞にはこんな部分も。
挑め まだ見たことない自分へ
何者にでも変われる
諦めかけていた運命の向こうへ
進めそれが全てさ
本当のスタートラインさ
まだまだ始まったばかりだ。
同じような境遇の方にも届くといいな。
さて、明日もがんばりましょかね。
ここまで読んでくださり、ありがとうございました。
今日のPodcast更新。
1回目の配信よりは、聞けるようになってきたかな。