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【殺陣って何?】スポーツでもない、単なるパフォーマンスでもない舞台。

どうも侍令嬢まゆりです(#^^#)

本日は「殺陣とは何ぞや」について語りたいと思います。

何で「殺陣」とかいて「たて」と読むのか。
諸説あるようですが、時代はさかのぼって江戸時代、歌舞伎の芝居で闘争シーンを「タテ」と呼び、二人の切りあいを「立ち回り」、一対多数の切りあいを「殺陣(さつじん)」と言ったそうです。
そこから時代は下り、1936年に芝居に殺陣を組み込んだ演目「殺陣田村(たてたむら)」が発表された際に、「殺陣」と書いて「たて」と読む現在の読み方が普及したそうです。

結局なんでそう読むの?と思うと思います。私もそう思います。しかもややこしいことに、現在は一対一の切りあいも一対多数の切りあいも同じように「立ち回り」と呼んだりするのでもっと分かりにくいです。
ここからは私の推測ですが、歌舞伎業界の外の人たちが闘争シーンをお芝居で行う時、ひっくるめて「タテ」と呼んでいたのをいい感じに「殺陣」という漢字に当てたのかな~と思ってます。勝手に思ってるだけです。
(あんまり語源は気にしないほうがいいかもしれませんね。)

歴史は置いといて、じゃあ今現在ある「殺陣」とは何ぞや?

これは完璧にパフォーマンスです。いかにかっこよく、いかに美しく魅せられるかの戦いです。しかし刀を使う以上、単なるパフォーマンスで終わらないのが殺陣の魅力。演技であって単なる演技ではない、かといってスポーツでもない…殺陣とはとっても不思議な世界です。

殺陣は「殺し合い」です。命のやり取りを表現しています。しかしパフォーマンスである以上、単純に必死こいて命のやり取りを表すだけではなく、観てくださっている方々を引き込まなければなりません。

ここが私が感じる殺陣の最大の魅力です。「かっこよく、かつ美しく」この二つの両立を最大限にまで突き詰めた芸術が殺陣だと思います。

日本文化はこの「優美さ」と「かっこよさ」の両立を求めている文化である気がします。西洋の芸術が「優美さ」と「かっこよさ」のどちらかに全振りしている印象であるのに対し、日本文化はその両立を追求している文化であると思っています(完璧なる個人の見解です!!)。

もし機会があったら時代劇のチャンバラを見てみてください(#^^#)
上手い人はかっこいいだけでなく、必ず美しさも兼ね備えています。
ではでは本日はこれにて!侍令嬢まゆりでした!

instagram : @himemusya_mayuree

 

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