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安易な批判って面白くないよね
先日、金ローで『風立ちぬ』やってましたね。
上映当時も映画館で観て2回目でしたが、やっぱりいい。
大人向けの渋さというか、行間を読みながら観る味わい深さがあります。
以前にも言われていましたが「結核患者の隣で喫煙とは何事か」みたいな批判が今回もあったようで。
呆れるというか、あの場面の思いやりや切なさがなんで分からんかな。安易な批判しかできない人がかわいそう。
こんなことがあったようです。
(要約すると、コロナで重病化していた野々村真がなんとか回復してバイキングにリモート出演し「全国の皆様の応援のおかげで」と挨拶した際、坂上忍が「そこまで全国の人は心配してなかったよ」とツッコみ、野々村氏は「・・そうね」と肩を落とす素振りをしてお互いに爆笑した。
このやりとりに対して「坂上ひどすぎる」「野々村は傷ついているに違いない」という批判が殺到しているそうです)
坂上忍は大して好きなわけではありませんが、この批判もお門違い。
「応援してなかったよ」なんて言葉そのままの意味なわけがない。
嬉しさの裏返しというか、またこうやって冗談で毒づきあえるという喜びをなんで感じられないかね。
なんでもSNSとかネットのせいにするのも芸がないとは思うけど、やっぱりそういう側面もある気はします。
twitterは140字しか書けず、炎上した時のダメージが大きいので予防線を張りまくって、勘違いされない表現にされがち。
Instaはタイムラインに大量の写真が流れてくる中で目にとめてもらえるよう、ひと目で分かりやすいインパクトある画像が求められる。
今もすでにそうなのかもしれないけど、これからはますます読解力や想像力が要求される作品はアングラ化していき、手軽に触れられるものは陳腐で薄っぺらい表現ばかりになっていくのかなと思うと寂しくなる今日このごろでした。
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