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ホロウワン/Hollow Oneのすゝめ

はじめましてorお久しぶりです!
普段は沖縄のカードショップでモダンや統率者をプレイしているSONEと申します。
今回は最近擦ってるホロウワンについて書いていこうと思います。

なお、実績は店舗予選スイス抜けくらいなのであまり参考にはならないかもしれませんが、あなたのモダンライフの参考になれば幸いです。

ホロウワンとはなんぞや

さて、表題のホロウワンですが、まずはどのようなデッキかを簡単に解説していきます。

アーキタイプとしてはコンボ内蔵のビートダウンとなっており、デッキ名にもなっている虚ろな者や、ネザーゴイフといった早期に展開できるスタッツの優秀なクリーチャーで速やかにライフを削り切りゲームを畳んでしまおうといったコンセプトで組まれています。

デッキ名のhollow oneそのもの

虚ろな者は一見すると5/4/4とマナコストに似合わないクリーチャーですが、あなたが手札を捨てるたびに自身のマナコストを2ずつ軽減するという効果を持っており、燃え立つ調査や通りの悪霊といった低コストで手札を捨てることのできるカードと組み合わせることで1ターン目から0〜1マナで展開することが可能となっています。

いくら現代モダンがインフレしているとはいえ1ターン目から4/4のクリーチャーが展開されるのは脅威であり、ファラオみたいなおじさんが処理できず対戦相手が頭を抱えることもしばしば見る光景です。

また、ホロウワンでは虚ろな者の早期展開を目指す都合上墓地が肥えやすく、1マナで容易にフィニッシャーとなれるネザーゴイフや、昂揚達成により1/3/3の飛行アタッカーとなるドラゴンの怒りの媒介者など相性の良いカードをサブアタッカーとして採用することで、虚ろな者が引けなかった場合でも充分に戦える構成になっています。

安定感抜群のサブアタッカー

何故今ホロウワンなのか

ホロウワンというデッキ自体は以前から存在していたものの、早期に安定して手札を捨てる手段が乏しく、燃え立つ調査やゴブリンの知識などランダム要素の強いディスカード手段に頼らざるを得ない点でメタ外に甘んじていました。

しかし、2024年末の禁止改訂でホロウワンのマスターピース、信仰無き者漁りが解禁されます。

解禁直後はコモンなのに通販在庫が枯れ果てた

1ターン目から手札を2枚捨てることができ、また初手に虚ろな者を保持していなかったとしても2ドローのおかげで探しにいけ、更に捨てるカードは任意で選べるというまさにホロウワンのためのカード。

モダンホライゾン3でネザーゴイフ、探偵のフェニックスといった強力な追加カードを手に入れていたホロウワンは、信仰無き物漁りの解禁によって強力かつ安定した動きを獲得しメタゲーム上へダークホースとして参戦するほどに強化されました。

虚ろな者が飛行6/6に早変わり

何がホロウワンを選ばせるのか

ここまでホロウワンの強みを紹介してきましたが、ホロウワンは決してtier1デッキではありません。

環境の頂点にはより強力なビートダウンであるボロスエネルギーがいますし、赤黒かつクリーチャーとディスカード手段で構成されているホロウワンは安定した3〜4キルを叩き出す脱出基地などの非生物系コンボに対してあまりに無力です。

それでもホロウワンが選ばれる理由は、噛み合った際の強力な展開力と、脳が焼けるエンタメ性です。

先手で通りの悪霊、信仰無き物漁り、虚ろな者×2とキープすればボロスエネルギーを超える速度でビートダウンを開始することができ、上記は一見4枚コンボですが、初手7枚+ドロー3枚で揃えれば良いので比較的出現しやすい展開となっており、そこに探偵のフェニックスが絡めば3ターンキルも度々起こります。

そして、初手に燃え立つ調査があれば毎試合上記の展開を目指すギャンブルを楽しむことができ、たとえ自分の虚ろな者が墓地へダイブしてしまっても、対戦相手にも手札を土地なしへ変貌させるギャンブルを強要することができます。

打つ時は脳内で"坐殺博徒"を展開しています

その他にも、ドラゴンの怒りの媒介者の昂揚チャレンジや、ネザーゴイフのスタッツアップチャンス等勝敗に絡むギャンブル性が多く搭載されており、使用者を飽きさせないエンタメ性があります。

勝つ時は豪快に削り切る、負けそうな時もギャンブルに賭けることができるホロウワンはある意味無敵です(?)

なお、運ゲーデッキみたいな書き方をしていますが真っ当に使用しても4-5ターン目には勝利できる程度に充分強く、手札を捨てて強力なクリーチャーを展開するといったわかりやすさから初心者にもおすすめです。

終わりに

というわけで今回はホロウワンの紹介でした。
霊気走破で略奪するアオザメや忍耐の記念碑を獲得し、ますます強化されたホロウワンは要チェックなデッキです。

ホロウワンで最も高いオークの弓使いが環境的にマッチしていないため値段が下がり気味となっているのもあり、十万円以下で組めるモダンデッキではかなりおすすめとなっています。
この記事がモダン参入を迷っているプレイヤーの後押しになれれば幸いです。

それでは今回はこの辺で!


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