
ゆく河の流れは絶えずして
10月に入るとM-1も2回戦が始まって、いよいよ賞レースに向けてお笑い界も活気づく頃。じぐざぐのジャンプさんが吉本の人気ライブ「漫才ヒーローズ」をもじって、どっきん!で「漫才披露ズ」を開催した。私自身、人力舎にも馴染みが出てきたし、真空ジェシカの漫才が見れるというなら当然行くでしょ。
じぐざぐの漫才、どう受け取っていいか分からなくてなかなかはまれずにいたんだけど、今日は今までで一番笑ったなー。ジャンプさんが息をするようにダジャレを言うので、逆にダジャレを言わない瞬間が来るとすごく笑っちゃうことに気がついた。阿部さんがせっかく乗ったのに肩透かし食らうときとか。
— yoshizawa OCKN rumi (@madams_lunch) October 16, 2020
サバ缶を見てるときもそういう傾向があって、山田くんのちゃんと漫才をこなせてない瞬間を期待してしまう(加藤くんの本意は分からないけど)。「失敗が面白い」っていうのもすごいよな。あの謎スキル、自在に操れるようになると化けるんだろうか。。だからサバ缶、ついつい楽しみにしちゃう。
— yoshizawa OCKN rumi (@madams_lunch) October 16, 2020
ういプリは何だろう、何の不安もなく安心して観ちゃう。ういろうプリンが退屈だった試しがない。仲良しおじさんが戯れて突き放してそれだけなのに毎回新鮮に面白いのすごい。あと21世紀になって初めて「オバタリアン」って聞いた。忘れかけてたわ。
— yoshizawa OCKN rumi (@madams_lunch) October 16, 2020
今日の感想を何人か見たけど、みんな「真空ジェシカはM-1対策する気がない」みたいなことを書いていて、本当にその通りだなと思った。あれ絶対2回戦でできないだろ。最高かよ。けどこの間の「ミセマス」でやっていたネタが少しずつ洗練されていくの楽しい。どんどん面白くなっていく。次が楽しみ。
— yoshizawa OCKN rumi (@madams_lunch) October 16, 2020
あ!おしまいじゃなかった!絡みにくい殿堂入りのふぁのシャープが観るたび面白くなってくのにびっくりした。緩急とかリズムの勘所の良さはさすが演奏者だなあ。間が良い漫才好きー。かわいさん「もうフィーネ」の言い方変えてた!軽めに言うのもいいね。いろいろ考えてるんだな、とちょっと感動した。
— yoshizawa OCKN rumi (@madams_lunch) October 16, 2020
コント師とばかり思っていたワンタイトルが漫才も面白かったのにもびびった。巧妙というか精巧というか、えらい作り込まれてるとは思ったけど、ちゃんとマイクを軸にして展開されてて漫才として見れたから今日出てて大正解だと思った。大島くんに振り回されまくる毛利くんのドタバタ、面白かったなー。
— yoshizawa OCKN rumi (@madams_lunch) October 16, 2020
特に面白かった人たちだけメモしてたけど、これをnoteにまとめている開催1年後の今、残念ながらサバ缶もういろうプリンもいない。ミベオノも解散したし、オールドトムも改名ののちトリオを解消しコンビになってしまった。ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず。ああ。
そしてこの時の私はまだじぐざぐにハマってなかったのか!いいよじぐざぐ。ジャンプさんの可愛さも今は知ってるし、最近は阿部さんの狂気も分かってきた。たぶんスカしを積極的に取り入れるようになったのがちょうどこの頃で、間口がかなり広がった印象がある。彼らの漫才がメインストリームになるか、トレンドになるかと聞かれれば話は別だけど、じぐざぐの漫才はもっと広く楽しまれてほしい。寄席とか。漫才協会入らないかな。
「真空ジェシカはM-1対策する気がない」とこの時に書いているけれど、新ネタを作ってすぐ消費してポイする人たちじゃないんだな、というのが最近分かってきたこと。この1年前にラフターナイトで優勝したグラデーション転校はこの年のM-1にかけているし、「ミセマス」でやっていたトレジャーハンターは1年後の今、スタメンネタの一つになっている。むしろ1年かけて精製していき、また一度落ち着いたネタを寝かせて数年後に磨き直すことも多い。何度でも練り直しアレンジして、自分たちの漫才をいくらでも進化させるのが真空ジェシカ。すごいことだな、と改めて思う。
すごい語っちゃった。恥ずかしいな。