ゆく河の流れは絶えずして
10月に入るとM-1も2回戦が始まって、いよいよ賞レースに向けてお笑い界も活気づく頃。じぐざぐのジャンプさんが吉本の人気ライブ「漫才ヒーローズ」をもじって、どっきん!で「漫才披露ズ」を開催した。私自身、人力舎にも馴染みが出てきたし、真空ジェシカの漫才が見れるというなら当然行くでしょ。
特に面白かった人たちだけメモしてたけど、これをnoteにまとめている開催1年後の今、残念ながらサバ缶もういろうプリンもいない。ミベオノも解散したし、オールドトムも改名ののちトリオを解消しコンビになってしまった。ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず。ああ。
そしてこの時の私はまだじぐざぐにハマってなかったのか!いいよじぐざぐ。ジャンプさんの可愛さも今は知ってるし、最近は阿部さんの狂気も分かってきた。たぶんスカしを積極的に取り入れるようになったのがちょうどこの頃で、間口がかなり広がった印象がある。彼らの漫才がメインストリームになるか、トレンドになるかと聞かれれば話は別だけど、じぐざぐの漫才はもっと広く楽しまれてほしい。寄席とか。漫才協会入らないかな。
「真空ジェシカはM-1対策する気がない」とこの時に書いているけれど、新ネタを作ってすぐ消費してポイする人たちじゃないんだな、というのが最近分かってきたこと。この1年前にラフターナイトで優勝したグラデーション転校はこの年のM-1にかけているし、「ミセマス」でやっていたトレジャーハンターは1年後の今、スタメンネタの一つになっている。むしろ1年かけて精製していき、また一度落ち着いたネタを寝かせて数年後に磨き直すことも多い。何度でも練り直しアレンジして、自分たちの漫才をいくらでも進化させるのが真空ジェシカ。すごいことだな、と改めて思う。
すごい語っちゃった。恥ずかしいな。