私を形成した「青春の詩集」💘。。。
私が高3の時、ある夢をみた。
それは2年生の担任としてやってきた新任の先生の夢だった。
夢を見て以来、私は女子高だったせいもあるのか、その先生が好きになった。
それから私は職員室のその先生の机の上に毎週違う花を飾った。
ある日その先生はその行為にえらく感動したらしく、担任のクラスで「君たちの中で僕の机の上に花を飾ってくれる人がいる。この中にいたら名乗り出てくれ」と…
その日、なんと、その事が学校中の話題になり、騒然となったらしいのである。
それが聞いてくれます?
なんとその日私は風邪を拗らせて悲しいかな😢休んでいたのです😭💕
明くる日親しい友人が昨日は大変だったのよって。
その先生はまさか、その贈り主が3年生とは気づいておらず、それを私も私だと明かすことはなかった。
そして、わたしは1年間、その先生の机に花を飾り続けた。
そして卒業式を迎えた。
式が終わり、担任に職員室に呼ばれ、その先生から貴方への預かりものがあると渡されたのがこの滝口雅子編著の「青春の詩集」だった。
恋の始まりから、恋の終わりまでのさまざまな詩が綴られ、その後の私の恋のバイブルになった。
恋をした時は喜びの詩を。そして恋を失った時は私を慰め、救ってくれた愛しい詩集。
あれからどれだけの時間が過ぎたのだろう。
表紙は薄汚れて、角は破けてはいるけど、私の青春そのもの。
わたしの恋が凝縮した一冊。
それを担任から渡された私は、教室に戻り、なにげに詩集を開くとメモ書きが中に挟んであった。
そのメモに、
「卒業おめでとう。
高校を巣立っていくわけですが
良き人生を送られるように
心から祈っております。
誠実なる気持ちを
いつまでも忘れることなく
これからの道を進んでください。
直接お目にかかって話すこともなかったわけですが、私の教師1年目に花を添えてくださってどうもありがとう。
では、お体に気をつけて元気に出発してください
」と。
そして、花言葉の本と出家とその弟子の本を下さった。
それだけで十分だった。私だと分かってくれてるだけで嬉しかった。
私の切ない淡い恋のものがたり。
たとえ、実を結ばなくても、一人の人を思う心は清く美しく、それは色褪せることはない。
恋のなせる技です。
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