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野良犬という名の犬はない

今朝は朝からシトシトと冷たい雨が降っていた。 

時計の針は6時を回っているのに雨で空の雲は厚くまだ辺りは真っ暗だった。 

散歩も終盤に差し掛かった時、先日会った野良犬たちにまた出会った。 

よくみると先日のキャメルと白の他にもう一匹、黒がいて、姿形はやはり一緒。 

どうみても兄弟だろうと推測できた。 

キャメルの犬がリーダー格らしく、他の二匹を先導しトップを走っていた。 

その犬たちは片側二車線の道路を渡って反対車線に入りたくも中央分離帯の垣根が邪魔で渡れない。 

すり抜けようとするも垣根は密集し隙間がなく渡れず、渡れそうなところを物色していた。 

そして、諦めるのかと思いきや、ずんずん前に進み、いつしか私の視界から消え、暗がりの街にのまれていった。 

やはり何も出来ない自分に嫌気をさしながらもしばらくその場所を離れることが出来なかった。 

思いはどうか捕まることなく生き延びてほしい。ただその一心だけ🙏🙏🙏✴ 

ふと、我に返り踵を返し帰路を急いだ…

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