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創作短編『夫に浮気三昧された女房の話』①
ドアの前に立っていた。
そのアパートは昭和の匂いを色濃く残した建て付けの悪い安アパートだった。
階段も塗装が剥げ落ちた、ただの鉄の階段。
一段上がる度にギシギシと軋むような音がした。
私は大きく深呼吸をしてこの部屋だろうと決め込んだ部屋のドアの扉を思いっきりありったけの力でノックではなく叩いた。
すると、中々開かなかったドアがそろりと開き、40がらみの頭にカーラーを巻いた透け透けのネグリジェを着た女がドアを半開きにした。
私は主人がいるだろう部屋の半開きのドアをおもいっきり押し開いた。
すると、二間の奥の部屋で乱れたベッドの中に主人を見つけた。
青天の霹靂である。
その瞬間、用意していた言葉が消えた。
後は誰もが想像する光景が待っていた。。。
完結。
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