古い映画🎥『シェルブールの雨傘🌂』愛を語るのに時代は関係ない⁉️切ない恋の物語。。。🥺💘

みなさんもよくご存じの映画『シェルブールの雨傘🌂』
フランス語タイトル
"Les Parapluies de Cherbourg "

この映画は1964年封切りのジャック・ドゥミ監督のフランスのミュージカル映画。

主演はあの有名なカトリーヌ・ドヌーヴ。相手役はイタリアの俳優ニーノ・カステルヌオーヴォ。

ミュージカルゆえ、あたかもカトリーヌ・ドヌーヴが歌っているように見えますが実際、主人公のニーノ・カステルヌオーヴォ、二人共吹き替え。
https://youtu.be/QD7Odh2Wgn0

カトリーヌ・ドヌーブの変わりに歌っているのがダニエル・リカーリ。


この物語は甘く切ない悲しいLove Story。

この映画はSTORYもさることながら、むしろミシェル・ルグランによるテーマ曲が特に有名で知らない者はいないほど。

またこの映画は第17回カンヌ国際映画祭でもグランプリを受賞した作品である。

今から60年近い前の作品なのに、色褪せるどころか未だに観るものをときめかせ、胸を締め付ける。

若い恋人たちにありがちなすれ違いで、なぜか歯車が狂いだし、結ばれる筈の二人が別れ別れに。

主人公は愛する恋人ギイが徴兵に取られて彼女の前を去っていく時に初めて愛の契りを結ぶ。

そして連絡が途絶えた恋人。そうこうしているうちに彼の子を身ごもったことに気付く。

ちょうどその時、母の経営するシェルブールにある傘屋が借金で大変なことに…。

お金を工面する為に母の大切な宝石を売り行くのだが売れず、たまたまそこに居合わせた宝石商カサールがその宝石を買い上げ、そこでドヌーブ演じるジュヌヴィエーヴを見初めるのだった。

ジュヌヴィエーヴはやっと連絡の取れた恋人ギイに妊娠を知らせ、もし、女の子ならフランソワーズと名付けようと…

それなのにジュヌヴィエーヴはなぜかその金持ちの宝石商と結婚してしまう。

その宝石商はジュヌヴィエーヴのお腹の子を自分達の子として育てると…

https://youtu.be/RWW_DxhZIZc

そして、ジュヌヴィエーヴたちはシェルブールからパリに移り住んだ。

その後、ギイは戦争から帰り、ジュヌヴィエーヴが結婚したことをいとこから知らされ、自暴自棄になるのだが、自分の留守中に自分のオバの面倒を観てくれたいとこと結婚し、オバの遺産でガソリンスタンドを持つことが夢だった夢を叶え、いとこと結婚した。

ある雪の降りしきる晩、ジュヌヴィエーヴは成長した娘フランソワーズを連れて、シェルブールにあるガソリンスタンドでギイに再会する。

ジュヌヴィエーヴは忘れていた訳でもなくずっとギイを愛していたのにギイを捨てて金持ちに嫁いでいたが、ずっと想いを内に秘めていた。

ジュヌヴィエーヴはそれとなくまだ自分は貴方を愛しているのよ。そして車に乗っている子は貴方のあなたが名付けた娘のフランソワーズなのよと告げるが、ギイは娘に会うことを拒んでもう僕たちの愛は終わったんだよとつれない素振り。

捨てられた男と男を捨てた女の再会。果たして本当に二人の愛は消えたのだろうか⁉️

つれなくされて、ジュヌヴィエーヴは娘の待つ車に戻り走り去る。

そこへギイの妻が息子フランソワを連れて帰ってくる。ギイは妻を抱きしめ、息子のフランソワと仲良く雪降る外で遊んだところで物語は終わる。
なんと連れない。納得のいかない別れである。

ここで物語の鍵になるのはタイトル『シェルブールの雨傘』である。

ジュヌヴィエーヴの母は傘屋を営みながら、一人で一人娘のジュヌヴィエーヴを育てていた。
ギイとジュヌヴィエーヴとの結婚も二人は若すぎると反対していた。

そこへ金持ちの宝石商カサールというスポンサー的人物が現れ、母親なら誰しも苦労すると分かっている男へ嫁がすより器量もいい娘をなに不自由のない金持ちと結婚させたいと思うのは親心。

ジュヌヴィエーヴもギイの子を身ごもり、彼を愛していたが母も捨てられない。結局愛より家、家族=傘屋を選択した。

世の中によくある話である。

たまたま雪の降りしきる日にギイのシェルブールにあるガソリンスタンドに寄って彼と再会する。

ジュヌヴィエーヴは母が亡くなった為にシェルブールにきたのだった。

彼女にはもうなんの足枷もない。だから、分かっていたけど、その時ガソリンスタンドのオフィスで彼に母が亡くなったの、もう私は自由なのよと伝えるがもうギイには過去の出来事になっていた。

もし、ギイも自分の娘フランソワーズに会っていたらどうなっていたのだろうか⁉️

様々な憶測が頭を過るが、それでよかったのだろうと思う。

私は女性だからジュヌヴィエーヴの気持ちがよく分かる。

愛だけでは人は生きられないのだから…🥺💘

https://youtu.be/_FsiLNZsrnU
シェルブールの雨傘
French title
"Les Parapluies de Cherbourg "
English title
"I will waite for you"
Nicki Parrott

Thttps://youtu.be/_FsiLNZsrnU

英訳
たとえそれが永遠であってもわたしはあなたを待ちます
数えきれない程の夏を超えても
あなたを待ち続けます
わたしのもとへ戻ってきて
この腕で抱きしめる時まで
あなたの吐息をこの腕の中で
聞く時まで
あなたがどこをさまよっていても
どこへ行こうとも
どこへ行こうとも
毎日、忘れないで欲しい
私がどれほど愛しているかを私の想いを
あなたの腕で確信して欲しい
あなたをいつまでも待ち続けることを時計が刻々と時を刻むごとに
その時が近づいています
待ちわびる日が終わる
時があなたが戻り、
私を見つけて駆け寄り
待ちわびた私の胸にまっすぐ飛び込んで来る時がたとえ、
それが永遠であっても
私はあなたを待ちます
数えきれない程の夏を超えても
あなたを待ち続けます
あなたのそばに寄り添える時まで
あなたの存在に
いつも触れられるようになるまで　
そして永遠をこえて
愛が分かち合えるその時まで
愛を分かち合えるその時まで

この英訳「I will waite for you」はジュヌヴィエーヴのそうしたかった彼女の想い。そうありたかった。その想い。でも現実のジュヌヴィエーヴは… 女心はやはり切ない。。。。

https://youtu.be/MPeFzMD0wQY

⬆️切ない男と女の無情のラストシーン

何十年ぶりにこの映画をわたしは観た。

若い時はジュヌヴィエーヴの取った行動が浅はかだったから許せなかった。

私もその時は若く、かつての私なら愛を選んでいただろう。

でも歳を重ねた今なら、ジュヌヴィエーヴの選択は正しかったと思う。

恋は成就しないからこそ、心の奥底に想い出として永遠に残る。

今のわたしがそうだから…