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ひとりキッザニア状態の巻

毎度、webライターでブロガーでパートタイマーで主婦のやぎ夫人です。

子やぎが小さい頃、よく豊洲のキッザニアに付き合わされました。
そして毎回、自分の小さい頃にこんな遊び場があったらな~と思ったものです。

キッザニアって子どものための施設でもあるけど、実は大人も自分の人生をしみじみ振り返るきっかけになる場所なのかもしれません。

今回はキッザニアの存在意義…ではなく、今私がひそかにキッザニア気分を楽しんでいることを書いてみたいと思います。

就活の思い出

大学卒業を控えて就活する時期が到来したとき、一番悩んだのは「行きたい業界を決められない」ことでした。興味があるのはマスコミでしたが、狭き門だし、メーカーに就職した方が安定するかもしれないな、などと漠然と考えていたものです。

しかし仮に食品メーカーに就職したとして、何年もその業界にいるのか、と思うと、前向きな気持ちになれません。

メーカーに入ればその業界に精通し、専門的な知識や技術を習得できますが、他の業界のことは分からないままです。よほど特殊な資格や技能がない限り、所属する業界とまったく関係のない仕事には就けないでしょう。

転職できたとしてもせいぜい数社ですから、いろんな業界を経験したことにはなりません。

仕事の何たるかをまったく分かっていない若かりし頃の私は「一度の人生だもの、いろんなことを知りたいよ」とばかりに、必死でリクルートから送られてくる分厚い求人誌を読み漁っていたのでした。

選んだ就職先は…

そんな私を強く惹きつけたのが、広告会社です。さまざまな企業の広告宣伝活動をお手伝いするのですから、そこにいるだけで、いろんな業界に詳しくなれます。

クライアントだけでなく、出稿するメディアや調査会社、制作会社などともかかわれるうえに、運が良ければCMに出るタレントに会えるかもしれません。

こんな楽しい仕事ある??早速いくつかの広告会社に応募したところ、無事に1社から内定をいただき、社会人生活が始まります。

楽しくもはかない社会人生活

広告会社の仕事は予想通り楽しく、いろんな業界の人とかかわり、いろんな経験ができました。(タレントには会えませんでしたが)まさにキッザニアで遊ぶ子どものよう。

ただ、今思えばどんな業界に入っても、一生懸命に働けばそれなりに楽しく、よい経験ができたことでしょう。要は自分が納得できるかどうかなのです。

やがて結婚し、出産を機に専業主婦になったとき、これはこれで楽しいお仕事かもしれないと思いました。なんたって「専業」ですから。広く浅く手掛ける広告会社と違って、育児の専門家として生きていくわけですから。

そして「ひとりキッザニア」へ

10年以上専業主婦を堪能した私も、子やぎの学費を稼がねば、ということでパートを探し始めます。しかし、どんな仕事ができるだろう?と考えたとき、特に自慢できる資格も経験もないことに、今さらながら気付いてしまいました。

いろんな業界の知識があることを生かせる仕事?そんなもんはありません。
(あるとしたら、webライターくらいでしょう!)

こうなったら、何でもいいから家から近くて休みやすくて時給がなるべく高いパート先を探すんだ。

そうして仕事を探していたら、世の中には実にいろんな仕事があること、パートなら面倒な縛りがなく、いろんな業界で働けるかもしれないことに思い至ります。

しかも人手不足が叫ばれている今、こんなおばちゃんやぎでも、いろんなところで働くことは難しくないでしょう。

最初に見つけた「家から近くて休みやすくて時給がなるべく高い」パート先は、墓石彫刻の会社です。次は某有名コーヒーショップ。そして今は医療関係。

もちろんこの3つに関連性は全くありません。どれも無資格未経験でのチャレンジです。しかも副業としてwebライターやブロガーも名乗ってます。自分が個人事業主になれるなんて、若かりし頃には考えもしませんでした。

これってまさに、ひとりキッザニアなのでは。よく知らないけど、興味のある仕事に就き、ああ面白かったで終わる。(ついでにお給料ももらう)

未経験の業界は仕事を覚えるのも大変ですが、新しい知識を得られるチャンスでもあります。いくつになっても、チャンスがあるのは単純にうれしい。

もちろん、専門性を究めるのも素晴らしいことです。気になる資格もいくつかあり、いつか挑戦したいと思います。

どうせ働くなら楽しみましょ

私が就職したのは、男女雇用機会均等法が施行されたばかりの頃でした。多くの男性と同じく企業戦士としてバリバリ働き、ユンケル飲んでおやじギャルなどと呼ばれる日々。徹夜でプレゼン資料を作ったことも数知れず。

それでも、楽しかったのは事実です。仕事は生活に必要なお金を稼ぐ手段でもあるけれど、それ以外の楽しみもないと続けられません。

年収の壁だなんだと世知辛い今も、楽しく働く権利はあるはず。フルタイムじゃなくてもいい、在宅でもいい、子どもを優先してもいい。

どうせ働くなら、キッザニア気分で楽しくやろうじゃありませんか。




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