築50年の実家、リフォームではあかんかった理由。
両親(と妹)のために実家の新築&引っ越しを決めた41歳の女(私)ですが、考えた期間が短いとは言え、他の可能性を考えなかったわけではありませんでした。
実家をリフォームするのはどうか?
まず考えたのは築50年の実家のリフォームです。
私は両親に安全な家で健康に長生きして欲しいというのが目的ですし、両親も家に思い入れはあるでしょうから、今の家に住んだまま問題が解消できればそればベストだろうと思いました。
実家の大きな問題点をもう一度リストアップすると、
下水が流れず逆流してくる
断熱材が入っていないので夏は灼熱&冬は極寒
洗濯機が外にあり足の悪い母が段差を乗り越える必要がある
隣の家は10年以上放置、ねずみ・ゴキブリ・のら猫のすみか
そのさらに隣の家の男性が深夜にオンラインゲームをして叫ぶので、声が聞こえる位置に部屋がある妹が不眠で体調不良
足が悪くて2階に昇れないので大量の荷物が放置(階段の角度が60度位ある)
居室の一部とお風呂・脱衣室の天井が一面カビだらけ(呼吸器が心配)
こういうことなのですが、よく「劇的ビフォーアフター」でやっていたみたいに、骨組みだけ残してリフォームすれば、
配管も交換できて?
断熱材も入れられて
バリアフリー化できて
階段も緩やかにできて
問題が解決するのでは?と一度考えました。
リフォームでも新築くらいの費用が必要(しかも建物の価値にならない)
実際に両親も「娘にそんな巨額のローンを背負わせるのは」ということで、問題のあるところだけリフォームして暮らそうか(まあ、そのお金は私が出すんだけど)と言っていました。
でも少し調べてみると、このレベルのリフォームをするには新築くらいの費用がかかることもザラということがわかったんですよね。
イチから建てるより、あるものを直しながら全体をいい感じにまとめるのが本当に難しいのはわかります。
仕事で人の書いた文章や資料を直すことも多いのですが、イチから自分に書かせてもらったほうが早いし良いものにになるって思うことは多い…
さらに大規模なリフォームとなると、工事中の仮住まいの費用もかかります。
そもそも、我が実家は前の道路が狭い「再建築不可」物件で、こういうレベルのリフォームはできないかもしれません。
リフォームできた所で「再建築不可」の物件は市場価値が低いので、2~3,000万円かけてリフォームしたところで、なにかの理由で売ろうとしたときには数百万にしかならないと思います。
もし万が一地震や災害で家が倒れたら、もう建て直すことすらできませんし。
これもYouTubeで専門家の方が言っていて納得したのですが、
築古の物件をリフォームしてその物件の価値が上がるのか、
ということが重要なんだそうです。そりゃそうだ。
近所の環境が悪い(空き家・騒音)というリフォームでは解決できない問題もあり、古い家を何千万円もかけてリフォームするより、価値のある土地を買い直し、死ぬまで住める優良な住宅を作ったほうがいいと思ったのでした。