TRPGコンベンションの開催運営方法の書き起こし③
生臭いお金の話の次は人間力と向き合うヒトの話でもしましょう。
しかしヒトと言ってもTRPGコンベンションに参加する人は3種類(スタッフ・GM・PL)に分けられるので、一個ずつ解説します。今回は最初に集めておくと後々が楽なスタッフの話から。
3.ヒトの話〜スタッフ編
優先順位としてはGMよりも下にされがちなスタッフですが、実はGMと同じぐらいに大事な存在なので先に考えておく方が良いと私は考えてます。
理由は簡単「コンベンション当日に主催+スタッフの人数次第でできることが変わるから」!
具体的に何人で何ができるかを解説していきましょう。
・1人(主催者だけ)
たった1人ですので主催者は基本的にコンベンションの会場から離れることはできません。なので1人だけの場合は食事や緊急対応の時などに参加者(GM含む)のうちの誰かに会場内でのことを頼まないといけなくなります。
ですのでコンベンションとしては友人の多い身内コンベンションや、GM達が友人知人である時にしか運営できないと考えておく方が良いでしょう。
身内コンベンションやGM達が友人知人であるならば、1人スタッフでも8卓規模ぐらいまでなら開催可能です。
ただあくまでも「開催可能」なだけなので、主催者慣れしてないのならば大きくても5卓規模までにしておいた方が良いでしょう。
また、1人スタッフの際はGM兼任ぐらいならば可能ではありますが、不安ならばスタッフ専任になってしまった方が良いでしょう。
・2人(主催者とスタッフ1人)
スタッフが2人だとできることが格段に広がります。
たとえば朝は2人で会場を準備できるだけでスピードが上がりますし、その後1人は受付を担当して、1人は緊急対応もできるようにしながら参加者に挨拶したり。昼は食事休憩も交代で行えるので参加者(GM)に留守番を頼まなくても済むようになります。夜の片付けも2人いれば手早く終わります。
手が増えるとできることが倍になるので専任スタッフと兼任スタッフに分かれることもできますし、2人とも兼任スタッフになってGM人数を2人分確保することも可能です。
初めてのコンベンションであればスタッフの最低人数は2人と考えて友人を巻き込んでしまえば、当日は本当に楽で安心に運営できます。
5〜8卓規模ぐらいまでならば2人で対応は可能だと思います。
・3人(主催者とスタッフ2人)
急に話が変わりますがコンベンション運営でネックにになるのが「朝の集合」です。
予約した会場を初めて利用する参加者ばかりであるなんてよくある話で、立地条件次第では道に迷う人が多発することもしばしば。
そんな時スタッフが3人いれば問題解決。
そう、朝の送迎担当(もしくは案内役)を用意できるんです。
案内役なら最寄り駅前に1人立たせておく、もしくは会場の前でココだよーと案内できるようにするなど立地条件に合わせて配置すれば、残りの2人は会場内での対応に専念できます。
送迎ならば事前に参加者へ連絡しておいて、何時までは駅前で待ってますと決めておいて、当日集まった参加者を連れて会場まで戻れば大丈夫。
セッションの開始時には専任1人と兼任2人(GMとPLなど)もしくは専任2人と兼任1人(GM)などスタッフ配置に自由度が増すのでこの人数なら5〜10卓規模まで対応可能でしょう。
・4人(主催とスタッフ3人)
3人スタッフ体制に1人増えるだけでできることがもう一つ増えます。
それが予備PL。
当日の体調不良や仕事などでどうしても参加者の欠席が起きるのは仕方ないのですが、GM側の用意するシナリオには適正人数が決まっていることが多いのでPLが足りないと困る事になります。
そんな時にスタッフのうち1人〜2人を予備PLとしておいて、人が足りていれば専任スタッフに、人が足りてなければPLにと対応可能できるようにしておきます。
これは3人スタッフ体制でもできるのですが、4人スタッフ体制の方がGM兼任スタッフとのバランスを取れる(1〜2人が予備PLも兼ねた兼任/専任スタッフ、1人が専任スタッフ、1〜2人がGMとの兼任スタッフ)ので、私個人としては4人スタッフ体制からこの予備PL方法を導入した方が良いと考えてます。
この人数のスタッフがいるのなら8〜10卓規模はぐらいできますね。
・5人(主催とスタッフ4人)
5人もいれば朝の送迎2人、受付2人、参加者対応1人の余裕ある朝の対応し、セッション開始したら専任1〜2人、GM1〜2人、PL1〜2人を規模やコンベンションの内容に合わせて配置し、夜の片付けもとても簡単なので、いっそ2部屋予約するとか可能になります。
6卓×2部屋の12卓規模でも対応できるようになるので一気にコンベンション規模が増やせるスタッフ人数となるでしょう。
・それ以上
これ以上は定例会するコンベンションなどでその時々で来れないスタッフがいても対応できるよう、余裕ある人数をスタッフとして用意する場合。
大型コンベンション(100人規模以上)などでGM兼任スタッフをたくさん用意する場合。
など、コンベンションの規模や運営方針などで変化が大きくなるので解説はやめておきましょう。
次回は同じぐらいに大事なヒト、GMのお話でも。