鱧と松茸の鍋と日本酒
鎌倉、若宮大通り沿いを、鶴岡八幡宮と反対に向かったところに、鎌万水産っていう、庶民的なスーパーがあります。
私が住んでいる横須賀とは、ちょっと違う品揃えなのが気に入っているんですが、今回は、ここで、カナダ産の松茸をGET。
形がとてもよく、高値が続く松茸でも、なんとか私が手を出せる値段。
ってことで、おそらく、今年最初で最後の松茸は、夏に買ったけれど食べる暇がなく、冷凍保存しておいた鱧と一緒に鍋に。
ひと月前に「京の食 応援プロジェクト」でお取り寄せした菊の井の鱧鍋には遠く及びませんが、あの時を思い出しながら、アラで取った御出汁と、酢橘、菊の井さんのセットについてきた梅ポン酢で頂きました。
こういう、旨味を殺さないように、シンプルな味わいに仕立てた鍋には、雨後の月が良いですね。
開封したのは、だいぶ前になりますが、このお酒に、キュッと絞ったポン酢、特に酢橘の酸味がパズルの最後の1ピースのようにぴたっとはまり、鱧と自然に寄り添った後、お酒がふわっと華やかに膨らみました。
一方、松茸には、去年、川西屋酒造店が特別販売した3本セットの真・善・美。食器棚の下で1年間寝かして、今、良い感じのお酒です。
もともと、出汁との相性の良い川西屋さんですが、香りが控えめなのもポイント。
常温でも燗酒でも美味しいお酒ですが、一度70度近くまで上げて味わいを開かせた後、静まったところで頂くと、食材と自然に寄り添い、松茸の香りが楽しめます。
同じく、川西屋さんの報徳娘。
こちらは、レトロな雰囲気のラベルですが、古臭さを感じる事無く、気立ての良さを感じるお酒。食中酒として程よいので、最近好んで呑んでいますが、こちらも良かったです。
慶長 小判京は、京都の山本本家(販売は平和酒造)のお酒。
こちらは、鱧鍋ではなく、京の食応援プロジェクトで、美濃吉竹茂楼 京地鶏鍋特選すっぽんスープ仕立を注文した時に頂いたお酒なのですが、菊の井さんの鱧鍋セットに触れたので、ついでにご紹介。
プロジェクトでは、メインのお料理は選べますが、お酒、お漬物、お茶については、こちらでリクエストすることができません。
今回、縁があって我が家に到着。言い換えると、知らないお酒で、自力では出会えなかったと思われる一本。今回のプロジェクトでは2注文で、4銘柄のお酒を頂いたのですが、旨みを優しくスマートな口当たりで包み、出ずぎずに程よい吟醸香が楽しめる、このお酒が一番好みでした。
※京の食 応援プロジェクトはこちらをご参照ください。
因みに、出汁を取った後の鱧、骨は骨せんべいに。頭は焼いて、翌日炊き込みご飯。御出汁は、牛肉の細切れと九条ネギを入れて、酢橘を絞ってきしめんに。
余すことなく、食べ切りました♪
そして、それに比例して、久しぶりにお酒もいっぱい頂きました。ご馳走様でした♪
(2021年11月1日)
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?