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能代 純米吟醸 喜三郎の酒 トンネル貯蔵・低温熟成酒10BY / 美濃菊、純米吟醸 荒ばしり 本生 27BY / 超久 純米吟醸 平成23年生 備前雄町 / 屋守 純米無調整生 荒責め 27BY

お酒は寂しがり屋さん。次から次へ仲間の所にやってくる。
ってことで、余りにも増えすぎたので、家にあったひやおろしを大抵吞み終え、お酒の整理をしております。
 
瓶が3本並んでいる写真は美濃菊、純米吟醸 荒ばしり 本生 27BY。
ラベルがないのは超久 純米吟醸 平成23年生 備前雄町。(購入は3年前)
そして屋守 純米無調整生 荒責め 27BY。
 
これらを恐る恐る開栓。
 
美濃菊は荒ばしりらしさと、レマコムの保冷庫に出したてだと、ほんのり熟成香が入り混じる感じ。岐阜のお酒らしく甘さの後きりっとした辛さもありますが、温度が上がるにつれて、熟成香が徐々に後方に回り、音楽に例えるとベースのような位置に。まとまりが出てきた味わいを裏から支えながら良い感じのアクセントに。複雑な味わいが調和している様は華鳩の純米、生酛無濾過生原酒に似ているのですが、こちらの方はすっきりとしたキレがあります。
 
超久は初めから熟成を念頭に置いているからか、熟成香はなし。冷え冷えの状態では、米の味わいとしっかりとした甘みに苦味が優しく利いていて、すっきりした味わい。温度が上がってくると、辛さも顔を出すこともあるのですが、それが甘みを引きずらせず、良い感じのキレを生み出します。
温度が上がると、舌触りにとろっとやわらかさが出てきて、ほんのりミルキーな味わい。
目立たず、陰に隠れている酸味は後味で。食事と一緒に楽しんでいると、後味が温州みかんを食べたときのような感じが後味でほんのり。なので、水菜のレモンドレッシングなどとも相性がいい。そこに手羽先のニンニク醤油焼と三角食べすると最高です。

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一番、開栓後が想像できなかった屋守荒責めは、良い意味で裏切られた感のあるお酒。熟成香は無く、甘みはあるけれど、すっきり。それでいて、旨みを引き受ける度量もあるお酒。この日のお料理、かに玉の香味シャンタン餡かけや、キッチン飛騨の豚軟骨煮、厚揚げ、どれでも行けるのだけど、レモンドレッシングを掛けたキャベツの千切りをハブにすると、どの料理もさらに良い感じになる。

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美味しいって言われているお酒でも、熟成に耐えられないお酒なんかは、う~ん…と思う事もありますが、一方、熟成に耐えられれるお酒、熟成を味方につけてしまうお酒なんかがあると思うけれど、この3本は、食中酒としても美味しく頂きました。
設計がしっかりしてるのかな?、造りがしっかりしてるのかな?
 
で、もう一本。ミニボトルのお酒。
喜久水の、能代 純米吟醸 喜三郎の酒 トンネル貯蔵・低温熟成酒。
これは酒友さんから頂いて、大事に撮っておいた奴なんだけど、西暦で08年6月と書いてあるので、なんと、10BY!!
熟成みはあるけれど、熟成香(ひね香)はなく、とろっとした舌触りに、米の甘みがしっかり。ほんのりニッキのニュアンスがあり、雑味がなくきれいで、とても飲みやすく美味しいお酒。
『これを一気に飲むのは勿体なさすぎる』
ってことで、レマコムに。

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お酒を買ったり、貰ったりしても、体調が悪いと、何か月もお酒を飲まないことがあり、そうなると、旬を味わいたいと思うお酒にとっては、タイミングを逃してかなり勿体ないことに。
なので、徐々に買うお酒を絞ったり、家にあるお酒も減らしていこうと思っているんだけど、こういう事もあるからやめられないのかしら。。。
(2018年12月21日)

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