中尾醸造 誠鏡純米にごり酒
昨日は中尾醸造の誠鏡純米にごり酒を頂きました。
幻というおいしいお酒を造っている蔵とご存知の方は多いと思われますが、今年は特に自分好みで、このにごり酒は多分、今年頂いたにごりの中で一番のお気に入りです。
肴はなんちゃって中華。あんかけ焼きそばや、手羽先のプラム酢絡めとか。あ、焼き焦げ小籠包というのもありました(失敗作)。
何年か前の蔵開きの時に、杜氏さんとお話させていただいたのですが、中尾醸造というのは、ずっと愛してくださっているお客さんに違和感がないような味を保つ努力をされているとか。
このにごり酒も、発泡しているとか、特段何かがあるというわけじゃないのです。にごり酒らしいにごり酒。
もう少し説明すると、甘酸っぱいタイプではなく、すっきりとしたにごり酒で、甘みの後の苦味と辛みのバランス、お酒の厚み、切れがとてもいいお酒。香りも自然な香りです。
このオーソドックスなのが、とにかく美味い。媚びることなく、実直なにごり酒という感じです。
今回はミニサイズで頂いたため燗をつけておりませんが、先月の試飲会で頂いたところ、これがまた良いのです。
癖がないすっきりとしたにごり酒なので、食中酒としてもいいですね。手羽先と合わせると絡めたソースの胡椒が引き立つのか、口の中でピリッとして好い感じでした。
で、これだけでは少し足りないので、前の日に少し残った華鳩をいただきました。
さらに熟成が進んだのか、前日、常温でいただいたときに気になっていた後味の雑味もなく、甘み、酸味、ビターさのバランスが抜群に良い状態で、常温でも冷やしてもとっても美味しく、今日の料理にもよく合っていました。こうなってくると、秋上りがとても楽しみになります。
(2014年5月15日)