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嘉美心酒造 純米吟醸 長十郎

先週末(2014年4月)の話になりますが、先月蔵開きにお邪魔した岡山の嘉美心酒造の長十郎を、豆腐や山菜、ふき味噌などと一緒に頂きました。

冷酒でまずは一口。
第一印象はとにかく甘い!米の味もしっかりしているし、丸みもあり質の良い甘さだとは思うのですが、それでも、食中酒としては、私には甘味を強く感じすぎて呑みづらさが。
試飲して買っているはずなんですが、こんな味だったかなぁ?と改めて思ってみたり。

そういうわけで、味の変化を求めて燗をつけてみることに。
ぬる燗だと、少しだけ古酒のような丸みと深みに感じられて、これはこれでいいような。上燗ならば辛味も出てきて、このほうが食事に合わせやすいかなという印象。
さらに温度を上げると、コメの味がしっかり感じられるんだけど、辛みが勝ちすぎる感じ。

有無、意外と厄介なお酒かな?と思いながら、次の日。

甘さが少し抜けて辛みと酸味が出てきたそのお酒は心地よい苦みを伴い、よりコメの味がしっかりと感じられるお酒に。

おそらく、嘉美心本来の持ち味は初日に感じたあの甘さだと思うし、
それを理解したうえで料理を選べば、もっとよく合うものがあると思うのですが、
それでも、私としてはしっかりと米の味が感じられる翌日のほうが好み。

ちょっと前までは、1日で4合瓶を呑み切っていたのでこんな変化には気付かなかったし、おそらく、そんな変化でがっかりすることが多くて呑み切っていたんだと思いますが、
こんな風に、自分好みになることもあるのだから、慌てることはないんだなと思う今日この頃です。
(2014年4月18日)

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