私は、LINE株式会社でセキュリティ&プライバシーカウンセルをやりながら、「インハウスハブ東京法律事務所」という、インハウスの弁護士や弁理士の兼副業のためのプラットフォーム型法律事務所を経営しています。
セキュリティ&プライバシーカウンセルという職名は公式にはありません。まず、プライバシーカウンセルというデータ保護(利用者の個人情報やプライバシーの保護)に特化した組織内弁護士としての仕事があり、これに加えて、情報セキュリティ技術とデータ保護の実装のつなぎ役を兼務しているので、会社に許しを得て、この「通り名」を使っています。
リモートワークが中心となった今、物理的に会社に出勤することはほとんどなくなり、元々が裁量労働制であるために始業終業の時刻も流動的ですが、それでも平日日中は、基本的にインハウスとして会社の仕事をしています。
一方で、LINEに転職する時点で、私は自身で法律事務所を新しくつくることを決めていました。それは、弁護士という身分が将来を保証しない時代の中で、「とりあえず、インハウスもプライベート・プラクティス(法律事務所での弁護士業務)も両方やる。」という選択肢を実現するために必要な「箱」が存在しなかったからです。
平日に早朝・夜間と週末だけでどれだけのことができるのかという不安もありました。また、プライベートでは初年度に第一子が誕生し、仕事2つと家庭の両立という難しい課題に直面しつつ、「すべてを完璧にはしない」という考えで今まで生き延びてきました。
幸い、2020年9月時点で、事務所を立ち上げて2年半が経ちましたが、事務所も弁護士5名、弁理士2名まで成長し、初めてのインターン生も受け入れています。インハウスの兼副業のためのプラットフォームとして、ある程度、自身をロールモデルとして発信していく自身もついてきました。
このnoteで何を書こうかというのは決めていませんが、まだ事務所の公式ウェブサイトも用意していない中で、そろそろ代表としての考えなども発信したり、法律周りの思考も備忘として書き留めておきたいということもあるので、このタイミングでひとまず書き始めることにします。
お時間のあるときにご笑覧頂ければ幸いです。
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