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熱血

訳のわからないウイルスが世界を変えてから
居場所がネットの海になった様な気がする
それも既に五類落ち
ざまあみろ

他人と簡単に交われるようになってから
殊更ネガティブな事を言えば
メンヘラにカテゴライズされる
便利な言葉ねメンヘラ
訳のわからない事を喚いても
「何か」にはなれるんだから
有難いのかもしれないね
ミュートとブロックで是非自衛してください

貴方は潔癖なのねと言わました
人間関係でも私生活でも0か100かの人間だから
好きへの反応と同じぐらい嫌いへの反応が過剰ではある
でも潔癖って言われるとちょっと違うのよね
そもそも綺麗な人間なんて居ないし居たら気持ち悪い
無菌室で育った心なんて極めて不健康であろう

嬉しいも悲しいも汚いも
酸いも甘いも吸い尽くしてこそ人間は面白い
傷があるからこそ誰かを愛しいと思える

なら私は一体何なんだろうって
換気扇の下でぼーっと煙草咥えながら考えて
一番しっくりきたのは熱血だった
実際基礎体温高いしね

血が熱い
ターミネーター2でシュワちゃんが沈んでいく溶鉱炉みたいな物が常に体に流れている
好きな物は温めてあげられるけど
嫌いな不純物は直ぐに溶けてしまう
何ならその時だけ火力二割増し
何だよ生きやすそうじゃんって思ったそこの貴方
油断するなよ

大事に握りしめてる宝物でも
ほんの少し目を離した隙に塵になる事もある
大切にし過ぎて温め続けた結果
融点を超えて溶かしてしまう事もある
私の周りに居る人はみんな
少なからず私に傷つけられて溶かされて
歪な形になっていると思う

人間五十年、下天の内をくらぶれば、夢幻の如くなり
なーんて聞いた事あると思うけど
今や人間百年時代ですよ
百年も有るのに情報は多いし会いたい人も多いし嫌になる
人を嫌いになる事に体力使ってる暇なんて
本当はこれっぽっちも無いはずなのにね
ちなみにこれ織田信長が死ぬ前に言ったみたいなイメージあるけど
幸若舞の敦盛と言う室町時代に流行った
簡単な舞をしながら台詞を言う語り物語です
偉大な天下人でも死ぬ前に思い出すのは
心を動かされた作品なんてちょっと素敵で寂しいね

いつでも自分のこめかみに銃を突きつけて
反対の手で貴方に銃口を向けています
いつかそれが花束になったら良いなと
本当は優しく抱きしめてあげられたらいいなと
そう思っています
おやすみ良い夢を見てね

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