OP風MADを作るにあたって
こんばんわ。今回はテロップ(クレジット)をつけたOP風MADを作る際に自分が気をつけている注意点を記事にまとめます。
これを参考にみんなもレッツOP風MADエンジョイ編集!
OP風MADとは
そのまんまの意味でアニメ本編の映像を使用してあたかも実際に公式で流してそうなオープンニング動画を指します。
ただ本編映像をOPサイズの曲に入れ込んだだけじゃんと思っているそこのあなた。チョコラテのように甘いですニーニョ。
オープニングの歌詞に合う映像をチョイスしてタイミングよく合わせる作業は人によっては一瞬、もしくは1日かかる場合があるので簡単なようで難しい編集だったりします。かかりすぎはただのスランプ
OP風MADで気をつけている11個の注意点
自分の場合以下の11個の注意点を意識しながら編集しています
① 口パクシーンを極力減らす
初心者から中級者の方が一番やらかすであろう部分。
OP風にMADを作ったのはいいがいざ見てみるとキャラが口パクしているシーンが多い。それも当然。いいシーンは大抵キャラが喋っている部分が多く口パクが多いのです。曲の雰囲気にシーンが合っているのにキャラが口パクしまくっていたら雰囲気が台無しですよね。
そんなシーンは口パクシーン部分をうまく加工すると良い感じに仕上がります。OP風MADは如何に口パク数を減らすかが重要な所だと考えています。
② OPのイントロ、A・Bメロ、サビ、アウトロの映像法則性
オープニング映像の構成はある程度法則性が決まっています。
作品の話作りには「起承転結」といわれる構成の作り方があります。
起→物語の始まり(導入部分)
承→物語内の展開が広がっていく部分。
転→物語が転じる一番の盛り上がりであり見所。
結→物語として締めくくるクライマックス部分。
これはオープニングテーマにもほぼ当てはまります。
例えでウマ娘2期のOPに当てはめてみましょう。
起→トウカイテイオーが一人立っている(導入部分)
承→タイトル後のキャラ紹介(物語内の展開部分)
転→サビシーン。キャラ達が走りまくるシーン(走るのがメインの作品)
結→キャラ達全員集合
どのオープニング動画もこれに当てはまる訳ではないですがだいたいこの構成でMADを作ればそれっぽいOP風になります。
元作品のOPをみていると1分30秒で作品の魅力を詰め込んで構成してるのがよくわかる筈です。
③ 同じキャラの映像ばかりを使い回さない
初心者でやりがちな構成。確かにキャラを一人しか出さないOPはあることはありますが大抵は当てはまりません。その場合は構成力がかなり試される編集になるので自分はオススメできません(自分も難しいためやったことがないかもしれません)
一人のみはEDではよくみかける構成。
OP風MADの場合はキャラの登場シーンをバランス良く振り分けるのも重要事項です。
割合としては
主人公 3割
レギュラーキャラ達 3割
サブキャラ 2割
敵キャラ 2割
ぐらいを目安に自分は構成し編集しています。
④ 元になったOPシーンと酷似したシーンを使用
俗にいう『これがやりたかっただけだろ』
動画を作る際のモチベーションになる為、ただ漠然としたままMADを作るより楽しく編集できるから大切にしていきたい。
⑤ 映像倍速時の限界点
一部の映像シーンの尺が長すぎてタイムライン内に収まらない。そうだ映像速度を倍速してタイムライン内に収めよう!
初心者がよくやる手法ですが倍速にすることにより映像がキャラが「固有時制御・二重加速!」(タイムアルター・ダブルアクセル)状態(例えがわかりづらすぎる)になり違和感がある動きになってしまうので倍速にもある程度見極めが必要です。
自分の経験だとキャラの動きは通常の1.5倍(150%)を越え出すと動きが速くなりすぎて違和感がでます。
逆に背景がゆっくり動いてだけのシーンなら200~300%まで倍速しても違和感はないかと思います。
⑥ テンポ合わせの重要性
音合わせも重要である。人によって1~2フレーム映像と音楽がズレているだけで切り替えのテンポが悪いと思う人間もいるからだ(いるの?)
その際は何回もタイムライン上で再生を繰り返し自分がみていても違和感がなくなるまで映像確認するのが肝要です。
音楽の楽器の叩く音に合わせて映像切り替えをしマッチさせたりするのもOP風MADではよくある話です。
⑦ 映像の邪魔にならないようテロップを配置する
OP風MADの構成になれてきたら今度はテロップ作りに挑戦しましょう。
作品の映像に合うゴシック体、明朝体、セリフ体のフォント等を適切に選びテロップを作ります。「テロップの練習どうしたらいいの?」って人は元作品のOPのテロップと同じフォントがあればそれで作っていくと良いです。
もし同じフォントがなければ似たようなフォントを使用してください。
テロップを作りいざ配置!ってなった際、気を付けたいのがテロップ部分の配置。特にキャラの顔にテロップが極力被さらないように配置するのがコツです。
本来ならば右上の部分にテロップを配置すればバランスが一番とれると思われるが
全体を通してテロップ配置の半数が右側上配置になっていた為、バランスをとって2番目に違和感のない左下に設置をする運びになった例。本当は右上
に置きたかったが仕方なくの苦渋の決断。
⑧ タイトルセーフ・アクションセーフエリア内でのテロップ配置
簡単にいってしまえば
タイトルセーフ→この範囲なら文字テロップはちゃんと表示されるよ
アクションセーフ→この範囲までなら映像はちゃんと表示されるよ
の映像内の枠線範囲の事です。スマホやPCの場合はフルスクリーンに(100%表示)にしても隅から隅まで全部表示されるからさほど問題はないですが再生される媒体(昔のテレビ等)によっては文字が見切れてしまう可能性があるためこの範囲に収めてねって基準の範囲だと思ってくれればいいと思います。アニメオープニングの映像の多くはタイトルセーフの枠内にテロップが配置されています。編集する際に色々なアニメOPのテロップ位置を確認してみてください。確実にその枠内でテロップ配置をされている筈です。
上記のセーフティエリアの割合はAdobePremiereでの標準設定です。
本来はタイトルセーフ90%の設定にしていると思われます。
OP風MADに慣れてない人間はタイトルセーフ90%の枠を飛び出して歌詞とスタッフテロップを配置しています。気をつけましょう。
⑨ テロップ作成時の文字並び
テロップ作成時に文字の並びについても注意が必要です。
厳密なルールはないですがある程度文字ごとの大きさ、並びなどが決まっています。それに沿って作っていればキレイにテロップが作れる筈です。
まずはこのテロップ画像をみてください
どこが間違っているかわかりますか?
間違っているというよりも文字並びに違和感がありますよね。
初心者がやってしまうのはこういう作り方です。
まず何が間違っているかというと
・文字と文字との間隔がバラバラ
→同じ4文字の名前でもズレていたり3文字、5文字の名前も4文字と等間隔で並んでいなかったりしメチャクチャです
・役職名の並びのズレ
→画像を例にするならプロデューサーのとサブプロデューサーの『プロデューサー』の上下の並びもズレています。本職の人達はここもちゃんと合わせます。合わせてないアニメもあった気がする
・役職名と名前のフォントの大きさが一緒
→役職名は名前より少し小さく名前の方が大きいのが主です。
一緒なのもあるかもしれませんが自分はオリジナルでテロップを作る場合はこれを準拠にし作成しています。
たまに4文字名前だけのテロップでも一部ズレてる場合がありますのでテロップを作成したガイド線なりグリッドを配置してテロップの並びを調整してやればそれだけでキレイなテロップが作れるでしょう。
数をこなしていくとテロップ作りにある程度法則性が見えてくると思いますのでじゃんじゃん作っていきましょう。
⑩ オープニングテーマテロップの表示させタイミング
だいたいサビ開始時に配置されます。
ビックリするぐらいに配置されますのでアニメOPみる際には「そろそろここらへんでオープニングテーマのテロップでるだろうな」と思えるようになったら 病気 テロップ沼にようこそです(笑)
⑪ 動画完成後は必ず映像確認を何度もすること
これは自分もよくやらかします。
動画が完成した後はいざ動画出力!そして投稿・・・いやちょっと待って!
もしかしたら何か失敗してる部分があるかもしれませんから必ず確認を。
失敗例として
・ゴミフレームが入っている(映像を倍速した際にちょくちょく発生するので注意)
・テロップが1フレームズレていて本来写らない筈の手前の映像に表示されている。
・映像が最後まで出力されていない or いらない部分まで映像出力されている。
等々、自分でも気づかないミスが後々で発覚することが多々ありますから投稿前は念入りのチェックだけはしたほうがいいと思います。それでもミスしますから…。
まとめとオープニング風OPMAD、最近のMAD界隈について常々思うこと
どうでしたでしょうか。読んだ人にとってタメになったと感じていただければ幸いです。もっと深くツッコめばまだ色々ありますが今回はここまでで留めておきます。今後もまた時間があれば続きをちょこちょこ書いていこうかと。HHKBキーボード打っててきもちいい!
動画編集のやり方なんて今はネットで調べればすぐ出てくるからやる気があれば独学で憶えるなんて普通にできてしまう。
ただ間違った方法で作られたOP風MADのまま作られ続けていくのなら誰かがそれを指摘しないといけないんじゃないかと思うわけです。
指摘というか提案的なご意見ですかね。
その意見が必ずしも正しいとは限りませんが最低限そこはやったほうがいいという内容を教えてあげないと。
今は他人から何かいわれるとやれ侮辱発言やら開示請求やらで色々と大事になってしまう時代ですからそういう意見的な発言はある程度仲良くされてからお話したほうがいいかと思います。
自分の動画さえ良ければ、今仲が良い友人の動画だけ褒めてるだけみたいなスタンスを続けていけばいずれMAD界隈も新人が増えず衰退していくんじゃ
ないかと感じています。絶滅はしないが古参が幅を利かすギスギスした界隈になる可能性は高いかもしれません。新人が呼び込みやすい環境を作って面白い動画を一緒に作っていくよう流れを先人達が用意していかなきゃいかんと。
一番やってはいけないことは一生懸命作った動画をそれが例え拙い出来だったとしても誰でもいいから評価してあげること。それがモチベにつながるし次回作も頑張ろうって気持ちになる。
ここまでの長文を読んで頂いた方、ありがとうございました。
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