コント:お巡りさん

語り:時は昭和、なんかムカツクおまわりさんを、蔭で「ポリ」と呼んでいた頃の話…。

男A:いつも昼間のパチンコを注意して来るお巡りを困らせたいな。何か上手い方法ないか?うーん…。そうだ!バケツを二つ、ここに置いて…。お、おった。

男A:おーい、ポリ、バケツ取って。

巡A:え?もう一回言ってみろ。

男A:ポリ、バケツ取って。

巡A:やっぱり!警官に向かって「ポリ」と言ったな!?

男A:何の事ですか?

巡A:「ポリ、バケツ取って」と、言っただろ!

男A:はい、♪言いました。ポリバケツ取ってと言いました。そこにあるポリバケツを取ってほしかったので。

語り:確かに、そこにはバケツが二つ。ポリバケツとステンレスのバケツがあった。

巡A:うぅ…こちらの思い違いでした。すみません。お許し下さい。

男A:いいえ、こちらこそ、よく判りませんが、思い違いさせてすみません。気を付けます。しめしめうまくいった。

巡A:警官を正々堂々、「ポリ」と呼ぶなんて…。でも言っている事は間違っていない…。2度目はないと思え!

語り:それを物陰で見ていたおっちょこちょいの男が一人…。

男B:ええこと聞いた。

語り:その数時間後…。

男B:お巡りはおらんか~お巡りは~。あ、おった。バケツを二つ、ここに置いて…。おーい、ポリ、バケツ取って。

語り:今度はゴツイ大学・スポーツ学部卒のゴツイおまわりさんがいた。

巡B:ん?もう一回言ってみろ。

男B:ポリ、バケツ取って。

巡A:貴様か!警官に向かって「ポリ」と言っている奴は!ええ根性しとるのぉ!

男B:何の事ですか?

巡B:「ポリ、バケツ取って」って言うたやないか!

男B:はい♪言いました。そこにあるバケツ取ってと言いました。そこにあるバケツを取ってほしかったので。

語り:だが、ポリバケツは無く、ステンレスのバケツが二つ置いてあるだけだった。おっちょこちょいの男は、めちゃめちゃ、どつきまわされたとサ。

読了感謝。

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