(4日目)部屋の掃除ができない

学校の先生をしていると思うことがある。それは
「生徒に胸を張れるほど、マシな生活が出来ているかどうか」ということだ。

例えば
「人の話を聞きなさい」
と、生徒に注意したり指示する場面がある。
しかし、その前に教員であるあなたは人の話をちゃんと聞けているだろうか。
同僚や先輩、後輩の話を遮ったりはしていないだろうか。

他にも
「しっかり勉強しなさい」
と、生徒に言うが、あなたは何か日々学んでいるのか?と反論したくなる。

私はネットビジネスなど副業をしている。だからこそ、日中仕事をしては定時で帰り、夜も家で仕事をしている。

だから「勉強はしている」と胸を張って言える。

他の人はどうなのだろうか。

まぁこんな真面目なことを言っているが、嘘をつくことだってめちゃくちゃある。

「先生が学生の頃は~」
「この単語の意味は~」
「その問題は~」
など、嘘をつくというより、帳尻を合わせることは多々ある。

大人に比べたら学生(高校生)は、可愛いもんだ。

今日職員室で仕事をしていたら、掃除の時間になり、生徒が入ってきた。足を組んで仕事をしていた所にテクテク歩いてきて、私の足先にあったゴミ箱を回収していった。そして、ゴミを捨てた後、また私の足先にゴミ箱を戻す。

私はその生徒に足先を向けるのがとても偉そうで、自分がうぬぼれていることを教えられた気分だった。

もちろん「ありがとう」と、その生徒には言ったが、他の先生は「それが当然」というようだった。

なぜそう思うのか?

「ありがとう」と言われた生徒が不思議な顔をしていたからだ。その生徒もこれが当然だと思っていたことに心底驚いた。

高校生は可愛い。純粋無垢な大人だと勘違いしている子供だ。

だからこそ、ひどく教員が悪い者に見える。

私は上下関係が嫌いだ。上下では無い、横なのだ。

例えば先輩の先生Aさんと私の関係は、Aが上・私は下なのではない。

Aは私の先を歩いており、私はその後ろを歩いているのだ。私が一生懸命走ればそのAを抜くことが出来るのだ。

有名企業の社長さんや大成功を収めている方も私の遙か先を歩いている。しかし、私の延長線上に確かにいるのだ。上下関係だと「どれだけ頑張っても無理」なような気がしてくる。違う。

人間関係は全て横だ。

先生のゴミ箱を捨てるのが当然だと思ってはいけない。生徒も先生も。お互いに感謝をしよう。

生徒に伝えたい。先生は君の上にたつ存在では無い。君よりかほんの少し前を歩いているだけだ。

この記事を読んでいるあなたも横の関係で捉えると少しは気持ちが楽になるだろう。

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