motto企画:TEKKAMOMEラベル
愛媛県は南予、八幡浜市にて活動されているmotto企画さん
構 成:3名(油問屋、みかん農家、マスター)
私たちは八幡浜市で生まれ、このまちで生活しています。このまちでもっと楽しむことを目的に活動を始めました。
行動の原動力である『もっと』を忘れないように、
motto企画を楽しんでいきます。(プロフィールより引用)
motto企画さんが製作されたクラフトビール
「ミカンノソエギ」
ミカン果汁と麦とホップで仕上げられた味わいのある地ビールですが、
このたび数量限定で
摘果みかんを使用したバージョンを作成するということに。
ありがたいことにラベルのイラスト、デザインをご依頼していただきました!
うれしいー!
企画として打ち合わせのときには既にできたイメージ
それは、
『ワイルドなかもめ』
??????
かも、かもめですか?私はもたいまさこさん作品が好きなのですが、あのほっこりした、北欧の、かわいい、あのかもめがぼわんと出てきて、
「かわいい系にしたいんですかね?」とお伺いしました。
すると、帰ってきたのは真逆のお言葉。
「いえ、逆です。海賊が飲んでるような、こう、荒いイメージにしたいんです」
かいぞ、かいぞく??
どうやらお話を聞くと、摘果ミカンバージョンはアルコール度数がUP。よりパンチのある、荒々しい、それでいてコクのあるクラフトビールになるそうで。
おお、なるほど、と納得。
可愛い系ではなく、野生のかもめのようなワイルドなイメージを付加して売り出したい!ということでした。
「かもめは八幡浜のみかんをまるまる飲みこめるほど、ずぶとくて強靭な喉を持っています。よく食べている姿を見るんです」
とも企画の二宮さんはお話ししてくださいました。
まじですか?
やばいなカモメ、怖い。検索していただければわかるのですが、結構カモメが何かを丸呑みにしている姿って見かけられているそうです。こわ…
その時のメモがこちら。
こういうイメージが↑
一気にこっちへ。
きも、こわ、と思ってもらえるかもめを目指すこと
幾度か打ち合わせを繰り返し、
完成したのがこちらです。
ばーん!
荒々しい海の上で、樽の上で、船着場で、置いてあったら「海賊っぽい」
を目指してイメージ作成しました!
原画は黒インクとGペンを使い、レトロイメージを付加。
一番メインの摘果みかんの書き込みをかなり増やしました。
シルクスクリーンでカラーを入れたように、少しずらした着色を行い
時代感を出し、背景も汚しの加工を施しました。
全体フレームや旗もカスレを出して、荒々しい海イメージを演出。
荒波を超えてきた、ワイルドさを出せるようにしました。
メインの摘果みかんをくわえるかもめの目はすこし焦点をずらし、
不安感や生き物としての怖い感じを出せれば、と作画しました。
「八幡浜みなっと」が好きでよく行くのですが、海の近くでぼんやり食べ物を食べてると本当にかもめに捕られます、ほんと。
側から見ていても「あ、カモメって怖いんだな」って思います。
海から離れたところでぱしゃり。
かもめって見てるとひょうきんで可愛いんですけど、海で生きるってそう
生半可な根性じゃ無理なんだな、と気づかされました。
クラフトビールにもそういう泥臭さ、荒波を超えてでも、自分の理想を追い求める、情熱を感じます。ミカンノソエギも例外ではありません。
自分たちのクラフトビールを作る活動と、かもめの貪欲さはすごく相互性があるなあ、と思いました。
味わい深さはもちろん、喉越しも○
女性にも推します!
ビールを舌すごいで味わって「美味しい!」と思えたのは初めてでした。
すごいぜクラフトビール「ミカンノソエギ」シリーズ
ご購入は「八幡浜みなっと」内
アゴラマルシェの冷蔵お酒コーナー
八幡浜市内の個人店さんでもお取り扱いがあるようです!
(詳細はmotto企画さんの発信をごらください。)
クラフトビール沼(沼て)に関わらせてもらい、自分もかなり刺激されました。
ご依頼いただき、ありがとうございました!