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マイル22(2019.1.18.公開)
今回は
『マイル22』です。
監督ピーター・バーグ×主演マーク・ウォールバーグ
というWバーグ4度目のタッグ作品。
今作では重要な役割でイコ・ウワイスが登場。
イコ・ウワイスらしいアクションが炸裂。
おそらくイコ・ウワイスありきで作られたストーリーで、
Wバーグの過去3作と違い実話ベースではない。
とはいえ荒唐無稽な設定の上で話が展開するわけではなく、
Wバーグ作品らしいリアルな背景の上で繰り広げられるフィクション。
カット割りが激しいのに、
ワンカット映像のような緊張感を感じる独特の演出。
終わり方で映画全体の印象がかなり変わる。
明らかに過去のWバーグ作品とは違う感じ。
また映画公開前日となる1月17日には、下北沢の本屋B&Bにて行われた
大野和基×松江哲明×松崎まこと「アクション映画と実在する特殊部隊」
というトークイベントに行ってきました。
国際ジャーナリスト 大野和基さんからは、
『マイル22』内のリアルな部分、
CIAの特殊部隊がどれだけの作戦を行っているのか、
また、CIAの職員になる条件の厳しさ、
などの話が面白かった。
松江監督は、Wバーグが
「目指してるものの、ネクストにいこうとしている」
と。
Wバーグの過去3作
『ローン・サバイバー』『バーニング・オーシャン』『パトリオット・デイ』
は実話ものでしたが、
実話ものが持つ面白さと、
結末に実際の人物の写真や映像が出てきたときに
映画として描いてきたものが弱くなってきた点を指摘。
(この点を究極の方法で回避したのが『15時17分、パリ行き』という作品だと思いますが)
Wバーグが実話ベースでない作品をやることで、
過去3作でできなかったことをやろうとしてるのはたしかに感じる。
と同時に、また実話ベースの映画もやるだろうな、
というもの感じる。
いずれにしてもこのコンビの作品は今後も要注目。
text by ronpe