難解な映画レビュー「ヘレディタリー/継承」
不定期にラロッカが「難解」な映画レビューをつぶやく新コーナーです!
今回は、「ヘレディタリー/継承」。
この映画はホラー映画でありながら、味わいは、あの大傑作連続ドラマ「カルテット」(TBS・2017・坂元裕二脚本)のようでした。
「カルテット」は、毎週毎週観ていても、一体このドラマはどこへ向かっているのかさっぱり分からないまま進んでいき、ようやく最終回近くなって、そういう話だったのかと気が付くという不思議な体験をさせてくれるドラマです。
ただこのドラマがスゴイのは、そこではないのです。
本当にすごい所は、毎週見せられる、いわば、訳が分からない部分が、異常に面白いということ!
「唐揚げにレモンをかけるか、否か」が、こんなにスリリングな会話劇になるなんて、思ってもみませんでしたから。
そして「ヘレディタリー/継承」。
この映画も同様に、自分が見せられているシーンが、どこへ向かっているのかサッパリ分からないまま進んでいきます。
なのに、そのシーンが異常に面白い!
そして、輪をかけて、そのシーンが異常に怖い!
脳で怖いと察する前に、反射的に全身にとめどなく鳥肌が立ち続けるという、今までにない映画体験をしました。
11月のマンスリーシネマトーク東京「ボヘミアン・ラプソディ」の回では、フレディ・マーキュリーになりきった、私ラロッカですが、
この映画では終始立つ鳥肌のせいで、「鳥」になってしまいました。
この映画の配給会社はA24。
彼らのせいで、今のラロッカはこんな感じです(笑)
「カルテット」好きと、「鳥」になりたい方には、是非、おすすめの一本です!
text by ラロッカ
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